画像の分解と組み立て 

 
(画像の分解と組立て)

 (日常的には動画を見ている)
 私たちの目(視覚)は、目の前の景色や物の移動を「動画(※)」として、ほぼ瞬時に見分けて知ることが出来ます。

※ 動画は、パラパラ漫画(昔のアニメ)のことで、少しずつ変化する絵(静止画)を、順次切り替えて見せることで(絵が変化している)ように思わせるのです。 切り替えが遅いとチラチラと見難いですが(30枚/秒)程度以上なら、滑らかな自然の動きのように見えます。

(静止画)
 景色や絵画や写真など、動かない絵を(静止画)と呼び、これが画像扱いの基本になります。
 絵や図柄は、2次元的な広がり(場所によって色や明暗が違う)なので、瞬時(同時)に扱う(検知したり、伝送したり)ことが出来ません。
 そこで、1枚の画像を(グラフ用紙の)桝目に分割し、各桝目の情報を(整理された順番に従って)処理することにしました。 ←(2次元情報の1次元化)

(テレビ方式)
 昭和の30年頃から(白黒テレビ)の放送が始められましたが、このテレビ画像が(長方形の画面を、画素に分割して、この画素の情報を順序立てて整理をして、順次放送をして、家庭の受信機側では、信号を順次組み立て直して画像を再現する)方式を開発したのです。

(テレビの長方形画像方式)
画素の整理番号は、丁度(エクセル←パソコン用の表計算ソフト)のアドレスのように、
 A0,A1,A2,A3,・・・・An、・・・・Az
 B0,B1,B2,B3,・・・・Bn、・・・・Bz
 C0,C1,C2,C3,・・・・Cn,・・・・Cz
 |  |  |  |  |   |   |  |
 L0 L1,L2,L3,    Ln,    Lz
 のように
 初めはA行、0番地から〜順次1,2,3、番地と進んで、最終z番地を終わると
 次は、B行、0番地から〜順次1,2,3、番地と進んで、最終z番地を終わると・・・
・・と進んで、・・第n業・第m列目のデータ・・と、分解した画素情報が順次送られます。

 (掃引方式と同期信号)
 受信側もこの順序を守って信号を組立て直すことで、元の画像が再現されることになります。
 原理は以上ですが、電波の混信などで、信号が崩れると絵が正しく再現出来なくなります。
 そこで、各行の始まりの目印に(水平同期信号)、行が上から下へ進んで、ページの切替時には、(垂直同期信号)などが送られます。 
 このようなアドレスの追跡方式を、(水平・垂直同期型)掃引方式などと呼びます。

(図面の説明)
 *1、 グラフの桝目の色を上記の順序に従って(白白白白黒黒白白白・・・、白白白黒黒黒白白・・・、白白黒黒白黒黒・・、 ・・・)と読んで、順序に従って色点ヲ並べれば、上図の(A)の文字が出来上がります。 グラフの画素数ヲ多く(桝目を小さく)するほど詳しく正確になります。
 *2、 画素内を9分割して、補助番地をつけて、白黒を指定すると1枡で10種類の明暗(諧調)を表示できます。 ← 桿体の動作は白黒とされてますが(FAXのような粗い白黒ではなく)写真のような精密な(アナログ型白黒)なのです。
 *3、 目は、目前の景色を観察するとき、1度に詳細を観察するのでなく、網目を通して全体を大まかに観察します。網目を少しずらせ乍ら観察を繰り返して、次第に詳細な画面を作り上げて行きます。

☆☆ この辺りの話は、2012年2月頃の(yuukitanomaの日記)に掲載されています ☆☆