色は人の頭脳が作るモノ

 色は人の頭脳が作り出す
これまで何度も言ってきたように、(色とは何か?、色が見えるワケ?、配置や構成は?・・)など(色彩の基本)に「何一つ答える」ことが出来ず、(原色や混色)などの規定や色操作のルールもナク・・、現在の色彩学(体系)と言えるモノは、何も有りません。
 例えば、これまでに出された、「色の種類・範囲・配置・構成・・・」などに関しても、纏まった(方式やルール)はなく、夫々が勝手に言ってるダケで放ったらかしです。

(最新の色彩感)
 最近(ここ、ン十年?の解剖医学の発展で、人の目の「レンズ・カメラの構造」について、かなり詳細な構造が、明らかにされつつあります。 (この詳細は、別に述べますが・・)
 最近のカメラは、一眼レフを頂点とし、デジカメ化し(頭脳化)が進みましたが、。 人の視覚も単なる(目のカメラ構造)だけでなく、頭脳によるデータ処理、と組合わせた総合的な「データ処理システム」の考え方が求められます。

(表色系システム)
 以上のように、色彩のルールとして、纏まったモノは無いのですが・・。 色光三原色を数値的に扱おうとする(表色系システム)が出されています。

等色関数
 第1図Aは、グラスマンの「等色実験の図」で(総ての色は三原色光の合成で作られる(等色する)と考えました。 しかしそれは(1800年代(電灯もナイ時代なので不正確でした)
(RGB図) 実際の色光を現代の技術で調べると、第2(RGB)図のように、赤色が、負置(逆バランス)を示す結果になりました。
(XYZ図)三色の合成に「赤色材料がマイナス量」になることは、何とも恰好が悪いと・・、総ての数が値が(正値に見えるように)数学的な変換(ゴマカシ)を加えたモノが、第3図で、世界的なICCTの「XYZ等色関数」と呼ばれています。
(XYZ図) 第4図、ヨットの色帆を広げたような図面で、最新の表示方式とされますが・・
 この図の表示にZ軸(X+Y+Z=1だから省略)が有りません。
*、本来3次元表示すべきモノですが、(波長380〜780の不連続をゴマカシて色環のように見せるためです)
*、色の分布は立体的ですが、このグラフは(三角布を柱に吊るした)1枚の曲面です。白黒軸が(XYZ)の中間を斜めに走るハズですが(三原色説は無視)です。
(第1図) は、網膜からの出力(以前はRGB)センサーだったが、帯域が重なるので、現在はLMSセンサーと呼び方を変えました。

(今後の方向)
、現在最も新しい「色発生の方式・原理」とされるのが、以上の通り「等色関数の操作(数値や色の扱い)は、間違いだらけ」で、全くお話になりません」が・・、
 この方式の基本的な観点(従来の色彩学)が(そこに有った色が見えた・)と受動的なのに対して、「人の目の色感度センサーが(状況を見分けて色を決定する(能動的に色を考える)」点で・・根本的に大きく違っています。
 このような(基本として大切な点)は見落とさないよう注意をして、進んでゆくコトにしましょう。