新しい色の世界を開こう


 
新しい色の世界を開こう
(旧来の色の発生原因)
 「色とは何か?、何故色が見えるのか?・・」の疑問に対して、現在の色彩学は「三原色(光)説」で、物体の表面が、色光を選別反射するので、3項の合成配分によって色が決まる・・、つまり「色の根源は3原色光であり、(3光の組合せと反射率の違い)が色である」と説明してきました。

(三原色光は存在しない) 
 旧色彩では、3原色光の波長帯域を(380〜青〜500〜緑〜600〜赤〜780nm)程度とするが、実際的な帯域の範囲は定まらないし、どうしても特定の色(帯域)光を抽出来ない・・などから、←(三原色光は、仮想の範囲で、実際には存在しない)と考えられます。

(色光の合成配分論)
 三原色論ははじめ、「三原色の混合配分で全べての色が作られる」としてきましたが
、その後「加減法混色、色相環、補色、6色環、白黒軸、立体配置、心理四原色と、色は定まらず(三原色は言葉だけで)内容を伴っていません。

(宙に浮いた色光論)
 以上のように、現代の色彩学は、表向き「三原色説」を装っていますが、その内実は(従来からの色彩配置や色光論で)いづれも「色彩工学(物理)的な観」からは通用しないモノばかりです。
 この三原色の不具合は、一部の(色彩関係者には承知の事項でしたが、代替え案がナイため)、一般の人達には隠し通してきたものです。

(本末転倒の色彩論)
 ここ十数年、一般書店の色彩関係の書棚に(色の基本や構成配置など)を記した「色彩工学」関係の、の書籍を見掛けなくなりました。 代わって書棚に並ぶのは、色彩検定(配色・設計・・)など、色彩の応用・利活用関係の書物ばかりです。
 色の利活用が盛んなのはヨイのですが・・、これらの本の記述は、旧三原色の欠陥がそのままです。(色のトーンだのコーディネイトなど言っても、基本の色彩工学を置き去りにした空論では全く意味が有りません

(新しい色彩感を)
 これまでの色彩学は、自然発生的な三原(色素)論に縛られて(物理化学を忌避して)飛んでもない「混迷の道」へ迷い込んでしまいました。 誤りを正すには、勇気が要ることですが・・、誤りに気付いた人から順次正さなければ、何時まで経って直りません。 これからは(旧三原色に囚われることなく)・・。
 新しい色の開拓に「確信と勇気」を持って進んでくださいネ・。