三原色は見直そう

 
 三原色を見直そう
(先入観に縛られない)
 さて、開講早々、現色彩学の丸否定なので驚いた人多かった、と思います。 これまでの講座で、子供や初心者が理解出来るのに、エライ先生ほど(多くの知識や先入観)が、新しい学習を妨げる様子なので・・
 まづ、「旧三原色の束縛から離れて貰う」ことが第一と思うからです。

(旧色彩の創始者はマジメだった)
「旧色彩は全てが間違っている」と言いましたが、筆者は旧色彩に(敵対やけなす)つもりは毛頭ありません。 むしろ、色彩学の創始者たち(16・7世紀)は、科学的な道具や技術が未発達な(ガス灯、電球もナイ)状況でよくぞこれまでの開発したもの・・と感心する次第です

(その後の色彩が混乱を持ち込んだ)
 近世の科学や工業の発展に伴い、色彩の世界にも新しい物理(光学)が入りましたが(未消化で理解出来ぬままだったので)物理派と心理色彩派との対立論争の場となりました。
 この対立は未だに引き続いており、、現代の色彩学は(理論を抜きにした)両論併記(妥協の産物)になっています。
(両者が協調して溝を埋めればヨイことだが・・工業利権や権威とも結ついて相変わらず、対決の場が続いているのす。

(三原色は正しいのか)
 旧色彩における対立論争は未だに収まらず、「心理色彩学」として健在です。 これ程までに科学や技術の発達した時代に、なぜ物理派が圧勝出来ないのでしょう?
* 一方の「心理色彩派」の主張では、色の基本を(色素論)に置き、物体表面の色素が見えるので、物の形や色が決まる・・として、色環の並びを(色配置の基本)と考えてきたものでした。
* 現在の色彩学は、色の原因を光だとするため、太陽光の分光結果の三原色(赤緑青)を考えて、その混合配分(光の加法混色なのでRGB法)で色が決まる、としたものです。
* しかし光の物理的特性(波長や強度その他)に、三原色の特徴を示すものは何もなく、また旧色彩の説明は、論理的な破綻が多いので・・
 いま一度(三原色光を離れて)「光や色について考え直して見る・・」のが良さそうです。