混迷の現代色彩学

 混迷の現代色彩学 
 大変遅くなりゴメンナサイ。 ごく短期の検査入院のつもりが(治療だった?)大変遅くなりました。
さて、この様子では(中々進まないので)これからは、「新しい色彩の基本」について(旧来の色彩との違い)を明確にして行くことにします。 ←(エライ先生ほど分らない?)。 旧三原色に未練を残す人ほど(新色彩が理解出来ない)様子です・ さてこれまで、(新色彩と旧三原色の外観的な違い)を並べてきました。そして「三原色は放棄」と言いましたが・・、如何でしたか?。

(先入観を修正しよう)
 (先入観)は長年の経験(追認)の積重ねなので、心の奥深く染み込んでいて、中々変えるコトh出来ません。←(筆者自身も(未だに三原色先入観)に気付いて驚くことが多い)。
 新色彩は(旧三原色の呪縛が解けると)、ごく自然に理解出来ます(子供や初心者の方が理解が早い)。
 ムリに変えようとすると(反発が先に立つ・・)ので、「旧三原色が本当に正しいのか?・・」落ち着いてジックリ考え直して見て下さい。

 (旧三原色とその生い立ち)
 筆者の「三原色反対論」は、(赤緑黄色)の微粉末の混合(並列同時動作)に反対をするので・・、「三原色動作のように見える(思われる)」を否定してはいません(ムシロ事実は絶対重視です)。
 現行の「旧色彩学」が、「どのように生まれ育まれてきたのか」・・を(色彩観点から)ごく簡単に見て行きたいと思います。

第Ⅰ章  色彩学概論
1.1 色彩学の歴史
  色は、人の身に着いた感覚なので、ごく自然に景色を見たり物の色や形を判断をして生活(危険回避・食料確保)に利用してきました。 だから、「色とは何か、何故色が見えるのか?」と言った疑問は当然で、大昔から人類の謎となっていました。
 -1 古典(経験)色彩論
 色の初めは、物の名前や天気現象(草色・鼠色・空色・・)などを宛てていましたが、やがて目印・標識や記録の文字・絵画・・へと進み、色材料の利用・操作(描画や混色技術)が(色彩論)の中心だった、と思われます。
 つまり、色彩とは、色材料(色素の集まり)を操作(混色調整して)描画する(色を書き加える)・・が、定着していたようです。
 -2 旧色彩学(近代科学の導入)
  近世以降の科学や工業の発展が、色彩にも広がってきました。 中でも「ニュートンの分光実験(1666)」は、白色の太陽光をプリズムで(分解や合成)を行い「光が色の原因だ」としたのです。 ←色彩の世界に(光物理学導入の最初)とされています。
 この「光が色の原因」は、従来からの(三原色感)とも結びつき(後には「グラスマンの等色説」)となり、「光の三原色説→(現行色彩学(加法混色)の基礎です)となり、ほぼ(完成・定着)して旧来からの色彩論(感)を完全に覆したのです.