視覚の発達 


 視覚の発達
 本講習を(終わる〃〜)と言いながら、最後の纏めが果たせず・・(ズル〜)としてる間にとうとう夏休時期になってしまいました。
 いよいよ最後の講義として・・、どうしても不明(不得手)な人が多い「光の基本(扱い)]を採り上げました。 これまで、どうしても(理解が進まなかった)人は、ここを確実にしてから、もう一度講義を初めから(応用面なら昨年一月以降でもよい)見直して下さい。

 (色感覚の発生から利用へ)
  〜〃〜 の道筋を、お話しすべきでだったが(果たせずでした)、 ←(昨日の図面もそんなツモリで並べたモノです)各自で復習しながら纏めて下さい。
 (色を求める?)
 さて、上記を考えて気付いたことですが・・。 これまで私達は「色とは何者?、何うして色が見えるのか?・・→ そして(色の見え方や利用の仕方)を必死に探ってきました。
 このことは、当然だし・・(若干の成果も上がったし)悪くはナイのですが・・、
 ナゼ、色(感覚)があり、ナゼ(光りを色と)感じるのか?・・ → つまり(色感覚の目的)を見定めないまま進んできた・・と思うのです。
 (視覚構造の発展)
 地球上の生物は皆んな、)太陽からの光りを(何らかの形で)受け取る工夫をしています。とくに移動出来る動物は夫々の「視覚」を発達させて(食料確保や身の安全)のために利用してきました。  視覚の始めは、
 *1、アメーバのように、単に光りの有無(明暗)に対して反応し集まる程度だったのでしょうが・・
 *2、やがて、センサーの数を増やして(前後左右上下など)方向を見定めるように発達させてきたのでしょう、
 *3、地球の環境も長い歴史の中では色々変化があったでしょうが・・、現在の生物の始まりはは(空気と水の境目)海表面の生物だったろうと思われます。
 *4、そのうち、地球大気も(温暖安定化して)陸上の生活をするもの、が現れてきました。
 ←(陸上大気と水中では、光の波長域や強度レベルが大きく違うので、視覚も基本構造に大変革があった、と思われます)
 *5、飛翔する昆虫類は、とくに素早い位置感覚(方向・距離)を必要としました。 ←(トンボの目玉は、複眼構造(望遠鏡を球形に敷き詰めた)です、
 *6、さらに多くの識別センサーを並べた網膜構造が生まれました。 ←(現在のカメラのように、レンズで集光してスクリーン(網膜)に映し出して、詳細を調べます)。
 ← 単に画像を見るだけでナク、保存した画像と比較をすれば・・(物や敵の移動)の詳細が分かります(魚や鳥の動態視力は人より遥かに優れている)
 *7、(システムコンピュータ−) 人の目(だけとは限らナイが)は、網膜の画像を(集積・処理・解析)を行い、現況(画像)の把握以外に予測(推計)や記憶(保存)→応用などへと道を広げています。
 (視覚の基本は明暗)
  視覚は、まづ周辺は何んな状態なのか? 明暗で輪郭や形状を掴み「物の配置」を知ろうとします。 ・・次いで、物の中身は何か(食料・危険物)? ・・など物の中身(表面物質の色)を詳しく知ろうとするのです。
 私達は (色判定より先に・・)、視界(全体画面)の把握→ 部分的な明暗・輪郭(画像の構成) → 微少部分の色判定など・・ 、つまり画像範囲は(大から小へ)、明暗による輪郭・形状把握へ更に詳細を知りたいとき、大きい面積範囲から順に色判定をして行くようです。 つまり、視覚の基本は「明暗であり」色は形を見易くするための(補助手段)に過ぎません。

 (白黒とカラーの解像度)
 昔の「白黒写真はキレイだった」が、現在の写真は色は豊富だが「今一つ感動がナイ」と思うコトがあります。  情報を伝えて感動を呼ぶ・・「明暗による輪郭形状の認識(※)」がやはり(視覚の本命・本質」だったようです。
 ※ 人の目の(画像の分解能=解像度)でも、白黒(明暗)とカラーでは、全く桁違いデす)。
 筆者は子供の頃、白黒写真に色を塗った(天然色写真)で遊んでいました。 現在のTVもこの方式で放送をしています。
 (人の視覚は何を見てるのか)
 前項では、(色は視覚の補助)で本命ではナイといいました(軽視はしない)が・・ 物事は、焦点を見定めて、正しい手順を踏まないと・・(色・色と騒ぐだけでは)解決しないモノです。
 その点で、私達の視覚が、どのような状況で何を求め、何のようなシステム構造や手法を準備してきたのか?・・を見つめ直して見ましょう。
 (動画処理は難しい)
 従来からの色彩学では「色は三原色」。光りに乗り換えても三(6)原色。 色環や属性など・・基本理論に矛盾が出ても(明暗・白黒・無色・濃度・・)などは総べを無視て、「何が何でも三原色(静止画)」に、シガミ付いて来た、のが実情です。
 ムービーは、カラー写真を連続で見せて動画と思わせる技術ですが(フィルムで50年、デジタルでは(画面が漸く実用的な大きさになった所)です。
 カラー動画のデータ処理は膨大で(アニメなどは、準備に膨大な作業が伴う)、現在の技術レベルでは、カラー画像を見せるだけで精一杯が、現状です。
 (トンでもないデータ処理を)
 私達の日常生活は「カラー動画の世界ですが(事実上不都合は感じナイ)のですが、カラーの動画は、トテツもない膨大な情報量デス。これをどのように処理したのか? (永年、筆者の不思議でした が
 人の画像処理には、従来とは全く違った(画期的なデータ処理法があるハズ)と考えたのです(※)
 ※ 筆者は、少年時代(放送開始前にテレビを作り、誰よりも早くカラーTvに触れ(Tv学校の先生)、無線通信の免状を取得して、当時は珍しいレーダー船に乗った。 さらに 気象庁のレーダーや衛星の画像処理・コンピュータ・伝送などを手掛けて退職しました。 色彩学についてはホンに素人、退職後のオアソビですが)

 < もう紙面が一杯です。このような隘路をどのように突破したのか?・・>
 これから後の「筆者の開発手順」は、明日のお話に回すコトにします。