分布傾斜と実際の分布 


分布傾斜と実際の分布
 暑い日々が続きます、筆者は(日頃の不摂生でダウン)、最後のご挨拶を!と思うのに筆が進みません。
 (光の分布傾斜)
 さて、「3波長域の原色光は存在せず、色は波長の分布傾斜による・・」と言ってきました。
 (誤解を恐れず、敢えて簡単に言うと)
 * 短波長光 の分布が多いと 右下がりの傾斜になり 青色光
 * 長波長光 の分布が多いと 右上がりの傾斜になり 赤色光  と言うことです。
 しかし以上の話は、殆ど光源光の分布の話しで、色の全体傾向のお話(白紙に照らした時の色など)なのです。
 (分布傾斜は、最頻値または代表値)
 いま、太陽の光りは「色温度-6500度」ですが、実際の光り分布は、赤外域から紫外線域の総ゆる光りを含んでいます。
 だから、私達が見慣れたあの分布型は、多くの構成光の平均値で・・、たまたま6500度付近の光りが多いと言うだけで、より高い温度や低い温度の(傾斜度)の光りも含まれているのです。
 (実際の光り分布)
 上記のように言うと・・何が色になるのか?(固定波長の人は)分からなくなってきます。
 (そんな人に・・分かり易くするため) → (傾斜が色)だと思って下さい。
 今日の図面は(19日のもの)をそのまま使います。
 光の分布は、光子〔光のピークが1コの点です)の集まりです。 (第6図を見て下さい)
 * 右下がり(左に山)の傾斜で 分布の中心は 短波長側の 紫外線域(または山の位置)です
 * 水平(ゆるい山形)の傾斜で 分布の中心は 図面のとうりのピーク位置です 
 * 右上がり(左下り)の傾斜で 分布の中心は 長波長側の 赤外線域にあります。
  (電球の光は、右上がりで、実際には赤外線域の光が殆どです)
 * 分布のピークは、その波長付近の光が最も多いコトを示してはいますが・・
   より長(短)波長の光が入れば、ピーク位置は、さらに移動します。
 ∴ つまり傾斜度は、本当の波長分布のピークが可視光線範囲から(どの程度赤外方向に外れた位置なのか)・・を示しているのです。
 (光の分布傾斜は単調曲線)
 光の分布については、「光源光の分布についてノミ」考えることにします。
 ←〔自然光では、2つの光りが同程度で同時に照らすことは(人工光以外は〕考えられないからです。 光源光を1種類に限れば、その分布傾斜単調な傾斜と見ることが出来ます。 
 (物体や景色の色)
 物体の色は、光源からの光の(一部を吸収し、残りを外へ返す)ので色の形として認識されます。
 従って物体表面から返される光の特性(波長や強度)は、物の種類や数によって異なります、
 (色んな物体からの光りを、総合すると平均されて光源光の分布傾向にはなります)