光の分布と構成光
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光の分布と構成光
筆者はこれまで、「光りに色は着いてイナイし、三原色光なんてナイ」と言ってきました。
しかし、光りや色を組合わせて見たとき「三原色に見える(思われる)現象がアル」のは、事実だし、否定してはいません。
(単一波長と連続光)
光り工学の初期に、三原色光(単一波)を追求した時代がありました。 しかし一定のレベルや波長が連続する光は存在せず、数多くの(フラッシュ光)が明滅するモノでした。
これまでの三原色論では、 赤色(700〜600)と緑(600〜500)の合成は。黄色で帯域は(700〜500)のつもりでした。
しかし実際は、どの光も可視光線範囲(800〜400)より遥かに広い帯域を持っていて、上のような計算は全く成り立ちません。
つまりこれまでの、波長別で光りを考えることは完全に間違っていたのです。
∴ ← 筆者が「光の種別は、分布傾斜として捉えるコトが出来る」と言いました
(光りは混ぜるほど色が無くなる)
(合成(混色)光のレベル分布帯域に(凸凹はなく)傾斜が見えるだけ、ど言いました。
いま、色温度で(7千度)と(5千度)の光りを合わせると、合成光は(6千度)程度の傾斜になり、凸凹は見えません。
多種の光りを混ぜるほど、傾斜は平均化されて、全体としての色度が無くなります。 また、同じ傾斜(色相)の光りでも、構成する光(の傾斜)は、夫々で違っています、
← 全体的な光分布(傾斜度)と、構成光の傾斜度とは(全体傾向があるが)即関係はしないのです。
(全体光の分布と構成光)
太陽光は、全体として白色光で広い帯域の光りで構成されて、個々の光りは夫々の分布傾斜を持っているのです。
つまり(一定温度の分布傾斜をしているのでなく)、より高い光りや低い光りが集まって(平均すると6500度の傾斜に見える)と言うことなのです。
←(6500度付近の光りが多く、遠く離れた温度の光りは少ない、傾向はあるのです)
(構成光の傾斜度)
光の分布で、一定の傾斜度があることは、その傾斜度の光りが存在するコトの証しです。 つまり右上がりの傾斜なら、赤外域の光りがある証拠だし、その帯域の分布が強い証しです
(右上がりの傾斜は、赤外域の光りが作ったもので、この光りが減ると傾斜が緩くナル)
(光の分布と色の分布)
光の波長分布に大きな違いはなく(色温度の傾斜が違って見える)程度で、色の分光分布(※)のように(帯域が凸凹)にはなりません。
色光の分布は、視野の画素が何色かに見えた比率で、分光分布に出ない(測定が雑く、白や黒を正確には表せないい)ので、光りは低レベルだが分布しているのです。
※ 反射率と言いながら(赤外線域や、入出力光の全容が示されず、およそ科学用のデータとは言えない)シロモノです。