光りと色の混色
(三原色は行き詰まり)
さて、先日の「四軸八色」は、如何でしょうか?・・、
これまでの色彩学は、(光り科学の導入で)可視光帯域を3分割した「三原色光」を考え「その配分量で色が決まる・・」としてきました。 が
光りの分布域は非常に広く(光の分布傾斜が漸く観察出来る程度で、どの光りも(色光・帯域分割)にはなりません.。
(光りは混色しない)
まず、「混色」は読んだとうり「色を混ぜることです」。 「光の混色」が入って話がヤヤコシく混乱の元になったのです。
光りは電磁波 ← 波の基本的な性質で「他の波と混じらない」特徴があります。 2つの波を重ねても(波はそのままで進行し、混じり合うことはナイ)のです。
← 基本的に「光りは混色シナイ」をシッカリと頭に入れて下さい。色が変化したように見えたのは、目のシステムの作用(感覚)だったのです。
光の(混色)は、光量の合成(加算)で、単純で分かり易いのですが・・、私達が実際に操作をするコトは殆どありません。
混色は「色料」扱いに限り、光の場合「合成混合」と明示しましょう。
(色料の混色)
色料は、自分向きの光が来たとき(固有の色を見せ)ますが、自分からは光りません、飽くまでも受動的な光り方なのです。
光りは、その強さ(量)で明るさが変わりますが・・、色料の混合では、光り通路の色料の性質が問題です。 だから、光りが同じ通路を通るなら(色料の混合配分比率が問題)で(色料の総量は関係ナイ)のです。
私達が色を塗り絵を描いたとき・・(光りと同様に)色を作り出した(付け足した)と思うから、話が狂ってってくるのです。
どんな所にも光り(背景色)があります。 どれだけ 色を塗っても「既存の色の変更」で・・(色の創出)ではナイ、のです。
混色操作では、光の通路や強度に変化が無ければ、色は元の混合比率(中間混色)ですが・・、色料が透過フィルターとして働くときは、フィルターの減衰効果に注意しましょう。
(光りと色)
「光りや色の混色計算 ←ベクトル演算)を行うとき、直交要素の分解するので、全く同じような形に見えます。 ←(光の場合そのまま加算ですが、色の場合は総量で割る)
ここで注意して欲しいのは、形だけの暗記でなく、扱う内容について、です。
「センサー感度や光りの強度」については(光りレベルの広範性から) 対数型のレベル表示になっています。 光りの強度について、(明暗レベル扱いか、光りの〔物理強度)なのか要注意です。
色の並びや階調〔明暗については、一般的な数値表示なので、何がどのように変換されるのか(光りレベルなのか色並びなのか)注意をして下さい。
∴ この点を正しく扱うため、センサー感度(光り要素)を「LMS」で表示し、旧RGB表示方式とは別にしたのです。
←(旧色彩では、この辺りが不明なままで、大きく混乱したのです)