色バランスと光源光の消去 


   色バランスと光源光の消去      等色、色と光

 (波長と色相)
 コレまでの考察で「色」がどのように判定され・決められるるのか?・・(ピーク波長と(色相)の対応関係が詳しくなりました。
 しかしこのピークは、単一波長ではなく、波長の異なる多くの光の集まりです。 いまかりに赤色光(ピーク波長が(700nm)があったとしても、波長分布の(形)は分かりません。
 ←(ピークの波長に集中した)純度の高い光りなのか・・、赤外域へも拡がる、広域の光りの集まりなのか?・・は、分かりません。

 (移動平均
 視覚システムは、視野範囲を画素単位に区分して、その小面積毎に(LMSセンサー)への入力光の強さを(移動平均方式で)集計しています。
 従ってLMSの出力データは「全体の移動平均値と毎回の偏差値」の形で与えられます。

 (色バランス)
 このときの移動平均値は(LMS 夫々で異なり)全体の色バランスの状態を示しています。
 色データの集計には、{色バランスデータは(同一値)と看做して}偏差値データのみを集計して行きます。
 ← 色バランスを同一値と看做すことで(偏差値データの基準値が変わり)色の修正が自動的に行われることになります。 ←コレが朝夕や天候などの色修正で「色の順応」と呼ばれています。

 (データ値の出現頻度)
 各がそのデータは(平均値に対する偏差値)の形で集められるので、平均値に近い値が多く、最高値や最小値付近の出現頻度は少なく、データの分布は、中央が凸れた(山形の分布)になります。
 特に物の色は、光源からの入射光を(物体の色特性が選別をして返して来たモノ)なのですが、散乱や変色の程度の少ないもモノ・・など色々の光りがあります。

 (光源光の頻度)
 物の色は、物体表面からの散乱光です。 水面などで(深く潜らず浅く帰ってきた光は)殆ど変色していません。 金属や結晶面のように、そのままの光りを直接散乱反射するモノもあり・・ 光源光の分布頻度は、やはり他の色より突出しています。

 (空気の色)
 太陽からの光りは、地球に到着し上空の空気層で(紫外線域から青色域までも)が吸収散乱されて、地表では(ピークの緑域〜以下が残った)光りになっています。
 私達は、この空気の色フィルター層を通して物を見ていることになる、のですが・・、常に緑の色味が被っていては見難いので、Mセンサーの感度を長期に積算・平均化して空気フィルターの色を検出して・・、緑色の消去 ←(つまり、空気の色をセンサー感度に反映させる(520nm)辺りの波長感度を絞る)と思われます。