錐体センサーの感度
第1図は、光り分布とセンサー感度の対応を示したものですが。多くのグラフが重なり見難くなっています。
何に使うグラフなのか?・・目的をハッキリさせて、曲線や図面を絞り込むと(スッキリして)分かり易くなります。
(M曲線のグラフ)
Mセンサーの感度は、可視光線範囲のホボ中央で左右対称に拡がっています。
色の回転順序からは(緑色)ですが、それよりもこの感度を集積・平均することによって、視野範囲全体の色傾向(光源光の演色性=色温度)を知ることが出来ます。
(空気は緑フィルター)
私達は太陽からの光りで生活してますが・・、太陽光は上空で青色域が吸収や散乱されて、地表面では、緑色光が多くなっています。
私達は、常に空気のフィルター層を通して、景色を見るので、常に(緑掛かった色)に見えています、が前項のM曲線が、空気の色を鋭く消去してくれています。
(光源への順応)
また太陽光は、天候や季節・朝夕の迎角でも(色温度は)大きく変わっています。 近年は、電灯や人工光が増え(これらの光質も)自然光とは、かなり違っています。 これ等を補って何とかキレイに見せようとするのが(順応)と呼ばれる動作で、錐体センサー感度の基点を揃えることで実現しています。
(L−M感度)
L・Mの感度は、よく似た形が重なり(並列三原色には都合が悪い)と思われたが、両者の感度差を利用して、光の分布傾斜を観測することが出来ます。
具体的には(LMS)の感度を(三方向に配置して)相互に引き合う配置(打消しになる)にするのです。
LMSを(120゜)三方向に接続するので、LやSからは、Mは反転(M)動作に見えるのです。 つまり(L−M)の差動出力が(緑〜黄色〜赤)の範囲を測ルノです。
(Sセンサーは昼夜判定)
短波長域での青色光は、昼間の太陽光に限られるので、この光の有無で(昼夜)の判定が行えます(Sセンサーは数少ないが(エネルギーが強く強力なので動作が可能)。
Sセンサーが、感度切り替えスイッチの役目をして、夜は(LM)感度を抑制するので、背景となった棹体センサーの感度(星空)見えるようになります
(色の階調)
センサーの数が多い事は、色の種類やレベル範囲が広く・・、色階調が多いことになります。 青は低レベル動作で色種も少ないですが、赤色は明るく色種も多なっています。