光りは混じらない 

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 光りは混じらない
 (光りは混じらない)
 旧色彩では、光の加法混色・色料の減法混色と・・二つの話が交錯してサッパリ判りません。
 講義の初期に(波のお話 ※1)をしたように(波を色と見たばあい)、二つの色波が重なると(表面的な)色が変わるが、波の構成要素や性質(強度・進路)は変わりません(※2)。
 2つの光りが重畳して(ホボ同時に同じ方向から来た)ばあい、2つの光りの情報が(合計計算)されるのデス(※3)。
 つまり光の重畳は、光りが混じることではなく、2つの光について合算が行われることデス
※1 船の引き波が、重なり交差したとき(交点は波が高いが)すぐ元に戻り、二つの波は何事も無かったように進行します(波の保存性)。
※2 混合とは、小部分の(粉や面積)に別れて混在するが、元の性質は保ってます(変われば変質です)。
※3 光りは目に入って別々にセンサー感光するが、情報収集が画素単位で行われる
 (光りは重畳、色料は中間混色)
 以上のように「光りの加法混色」の言葉が混乱の原因だったので、光りに対して混色の言葉は使用しないコトにしましょう。
 「光りは、その性質を変えないのが特徴なので、光の調節は、発生源で操作するか(太陽など遠くて出来ない)進路の変更や(吸収物を置く)しかアリマセン。
 色料は、(色の光・波長)?に反応するだけで。(色の光り)?を発光するのではありません。
 だから、(色料の混色)と言っても、色材料の配分比率による「中間混色」しかナク・・(自分の色ではナク、光の量を調整したダケなのです。
 (光の重畳)
 光の重畳は、従来の「光の加法混色」の相等するもので・・。 二光の合成を行うとき、の計算は、「加法」ではなく「ベクトル演算(平行四辺形)」を使用します。
 これまで、光の合成計算には「RGB計算法」が使用されてきましたが・・(色の基点が違っていました。(※4)
 旧色彩の「RGB法」と、新色彩の色立方体での「色配置」は、同じ形になるので、基点の違いを座標変換で計算することが出来ます。
 従って、旧のRGB計算の数値も、(色方向に注意が要りますが ※5)座標数値の変換を行って、新色彩の計算方式で利用適用することが出来ます。
 ※4 旧色彩は、黒を基点に色を考え(色の計測)もしてきたので、RGB値の色の値は、(黒からの値であり、方向も違っていました)、
 ※5 RGB方式と色立方体との座標変換、色方向については、本稿(2010.4.23)(11.3.19)などを参照して下さい)