雑学、色の数 


(雑学ー3)   色の数
  昨日は、(光りの屈折とレンズの色収差〕について説明をしました。
 *、そして(錐体センサー)は、この「プリズムの原理」で、光りの波長を区別して(LMSデータ)を作り出していたのです。
 *、また、レンズ系では(逆のコースを光りが辿る)ことから、焦点位置の発光で「特定の色が見える」ので、頭脳からの指示色を、直接見せることが出来ました。
 つまりこれらは、これまでの色彩学の疑問であり最大の目的だった・(ナゼ色が見え?、何をどうすれば色になるのか?・・など)「色の基本原理や光りと色の関係・・」についての明快な回答だったのデス。
 ← (本講義は、何年も前から続いていますが)ここに至る個々の事象はこれまでに(何度も)お話をしたので、そちらを見て下さい。
 (2011.3.11)の大災害の後に大きく方針転換をして(2011年8月14日)より再開をしました。(新しいことは、この中にあります)
 さて、漸く懸案の大峠・・「色の原理(の核心)・・を超えた所です。 これからは、皆さんの足りない部分や、説明不足の所の補強を続けますが・・ 
 今日は、頭休めのリクレーションにしましょう・・。

 (旧色彩の色数)
 「色は一体何色あるのですか?」と聞かれたら・・、貴方は「どう答えますか?・・
 人夫々(色への関わりが違うので)いろんな答えが出るのでしょうネ・・
 旧色彩学では、(三原色が色の基本で)ここから中間の色を補完して、六色・12色・24色・・と増やして「連続色環になる」としました。 ←(後に白黒軸を立てて(色明度)も色の要素に組み入れました)。
 実際的な色数は、色票では(24色)、明暗が(3段階)なら→72色です。
 連続で(無限大)と言うつもりですが・・、基本次元の問題でも考えて見ましょう。
 (旧色彩は二次元)
 旧色彩では、色は円環状に並び(平面3方向に三原色で)基本的に(二次元平面)」の世界ですが・・、新色彩では、色の要素を(直交3軸)に割り当てて(3次元の色の立体)になっています。
 色の階層の程度によりますが、旧色彩では3色間を(N層)に分けて、(3*N〕色(色票は24色です)。
 色立方体では、原色が2層(縦・横・高さ)の分割で8色。中間色を作って3層なら(3の3乗)=27色。4層なら(4の3乗)=64色。5階層なら(125)・・と、色間の階層を増やすと(層数の3乗)で(色の総数)が増えます)
 ←(つまり、処理行程が少なくて、数多くの識別効果が挙げられる・・と言うことです)

 (移動平均
 お遊びのついでにもう一つ・・、(株取引やパチンコなど ←筆者にはあまり御縁のナイ)お話ですが・・。
 私達は、目先の増減・変化にツイ気を惹かれ易いですネ・・ ←(ホントウは、落ち着いて長期の変化傾向を掴むことが大切です)
 一定期間の変化傾向を、総合して見るために「移動平均」と言う手法がヨク使われます。
 毎日、過去(10日前まで)遡った平均値を毎日計算して、(この変化を比較すると長期期の変化傾向が見える)とするのです。
 *、実際計算は、 計算に当たって(毎回過去資料を計算するのは面倒なので・・(10回分の移動平均として) 昨日の移動平均値が(50円)で、今日が100円だったすると、過去の値の9割(45円)と今日の1割(10円)を足して(55円)が、今日の移動平均値になります。
 ← (今日の値は1/10しか、反映されませんが10日経てば(誤差は吸収されます)
 *、データの値は、移動平均値と、(+−)の偏差データ になります。
 *、レベルデータなど絶対値で扱うと(有効数字が多く計算が複雑)ですが、偏差値は、値が小さく計算が容易で素早く出来ます。
 *、錐体センサーなどのデータ収集には、この移動平均技法が使われている・・と思われます。

(図面説明) *1 遠景は淡色(薄青い灰色)に見える。 旧色彩では、光りは3原色。 色を6原色としてます。が色相環は24色。
 *2、 筆者は四軸八色の立方体が基本だとします。
 *3、 上のようなら変化の予想ができますが、下図のような激しい変化は、移動平均で追いかけます。