目の構造とセンサー 


目の構造とセンサー
 (ニュートン実験)
(第1図A)は、太陽光の分光分布(スペクトル実験)の図です。この実験kから、太陽光(の波長が色の原因)・・と見て、波長帯域を3分割したのが、「三原色」(色光)で、
 この混合比で色が決まる ←(全色で元の白色に戻せる)としました。
 その後→ 三色円板→色相環→六色環→白黒立体化→を経て、現在は(イビツ)な、色立体(マンセル・PSCCSなど)が正しいとされています。
 (目の構造と働き)
 (第2図A)は、眼球の構造ですが・・、目の構造はカメラと同じで、図面左がレンズ、右臆面がフィルムに相当する網膜です。
 目に入った光は、虹彩〔絞り)で光量を調節して(右方)眼底の網膜で(結像)します。
 (光りセンサー)
 網膜には、多くの光りセンサーが分布していて、夫々が進入した光りをキャッチして、光りの強度を測ります。
 *、棹体センサー  の総数は(1億2千万コ)と非常に多く、夜間の(星明り)から〜白昼の太陽光の明るさまで(数千万倍、26Lv)もの範囲の明暗差を、測ります。
 *、錐体センサー  には,長さの異なった(LMS)の3種類があります。 ←旧色彩では、コレを色用の(RGB)センサーと呼んできましたが・・(違っていました)。
 (センサーの感度)
 旧色彩は(正しい感度を知らず(・・)センサー出力の比較(比視感度)しか出せていません。 (さらに等色関数・・など(過ちの塗重ね)をしています)。
 筆者は、この比視感度を元に、他の情報を合わせて、「4センサーの波長感度特性」の推計を作り上げています(第4図、大幅なレベル差は不確かですが、感度先端の比較など狭い幅でのごさは小さいと考えます)
 (センサーの働きと原理)
*、光りの屈折とスペクトル  第1図は、太陽光を細隙からプリズムに導いて、屈折をさせた時の様子で、青い(短波長)光は大きく曲がるが、赤い(長波長)光は曲がり難いコトを示しています。
 また、ガラス面に斜めに入る光りは、面の内側方向に曲がり、楔型では下向きになります。 ←(この楔の角度を調整して、円形レンズの中心に光りが集まるようにしたのがレンズの原理です)。
 (分光器)
 光りの屈折する角度は、媒質の屈折率(ここでは空気とガラス)と波長の関係なので、レズ面に入った光は、出るときの光路は違います。
 ←(レンズも特殊な色消しをしない限り図のように色による光路の違いが見られます ←(普通には、物の形の縁取り程度で、目立ちませんが)分光器では、コレを積極的に利用します。
 (センサーの原理)(第4図)
 *、センサーの頭部  はどれも球形をしています、おそらく蜂の巣のような、にラッパ型の集まりで(前方向の光りを一線状に並べる)集光器(と思います)。
 *、線状に集まった光を、後段のレンズを通すと・・屈折の大きい青色光は近くで拡散して、周辺の筒壁を照射します。 赤い光りは曲がり難いので、奥深くの壁を照射します。
 (短・中・長波長のセンサー)
 *、従って、首部のレンズで、外部からの光りは、波長別に分解され、首部からの距離で、光りの波長順に(短波長から奥へ)並ぶことになります。
 Sセンサーは短く短波長の光り、Mセンサーは中波長の光り、Lセンサーは長波長の光りを夫々が別に集めることになります。
 (棹体は更に長い)
 棹体の波長範囲は、錐体3センサーのより広く(可視光線範囲の全て)なので、Lセンサーより長いのです。
 また、錐体の尾部は錘形で、計量型ですが、棹体は掃引周期を超えて長時間、情報を蓄積するので、記憶部が特に長いと思われます。