新色彩への道程 


  新色彩学への道程
 (旧色彩学の色感)
 旧来の色彩学の色概念は、(第3図 A.B)のように、波長帯域を三分割した三原色(光)の配分で色が作られる・・として、(3図B)のような色相環に色が並ぶ・・とするものです。
 色域の指定のための感度図(第2図 B〜F)・・は、いずれも(比視感度で)役不足です。
 (ブリュッケ)が、色帯域は(固定でなく明るさで移動する)ことを示しましたが・・、(固定色彩感には都合が悪い)と無視してきました。
 (色学の追求) 
 色彩学は色について考える学問・、と思うのですが・・。 色とは何ぞや、何処でどのように生まれたのか?・・、何も示されて居ません。
 旧来からの色彩学は、光りが色の原因とされたが(納得せず→ 内心は、旧三原色説を曳き摺り、何時になっても混迷から抜け出せない様子デス)
 色は大昔から、天然自然に存在し・・神聖で(宗教や呪術で利用)犯すベカラズ・・だったようです。
 ← さてさて、色の話でした。

 (比視感度は、出力)
 旧色彩学は、入力感度が測れなかったので、出力値を比視(感度)と読み替えたのです。
 だから「比視感度」は、出力レベルの比較をしているだけで、どこにも(入力感度)の指標や係数はありません。
 近代科学→光り工学が色彩の世界に入ってン百年にもなるのに・・、旧色彩の学は、入力感度一つが、未だに求められてイナイ(知らない)のです。
 ←(入力感度図は(2図A フレッチャー曲線)のようなモノです)
 (筆者のセンサー感度図)
 色彩を「光り工学」で捉えると、入出力の値が必要で、感度図は必須うです。
 *、(第1図)は、筆者が行った、(ダイオード)発光による、「三色光の合成実験」の結果を示したモノです。 その他(色料による混色、スペクトル項観測など・・の実験もしてきた。
 これ等の実験や、従来からの知識、一般書籍のデータなどを含めて。(第2図G)のようなセンサー感度図を作り上げました。
 →(下のブリュッケ図と見較べて下さい。同じモノになってきた)
 (目は外界(画像))を見る ? )
 旧色彩では、色と波長の対応は(色素で固定)してをり、外界の光りの状況を受け取るだけで、入射光以外で、画像内容は変化するなど・・、有り得ないコトです。
 目は外界の状況を、そのまま素直に受け入れ、外界画像の縮小版を正確に写し出すモノとしています。
 (新色彩では、処理後しか見せナイ)
 新色彩では、目の網膜は外界画像を(頭脳)システムに送り →、システムは、色々の解析や処理(現在の画像・過去のデータ画像や、将来の予測・警報情報など・・)を加えて、判定結果として送り返します。 網膜では送り返された出力情報を(組立て直し)、最終画像として見ています。
 ← つまり、外界の状況(画像は、網膜から頭脳に送られる)を見ることはなく(全てLMS情報)として処理されていて・・ (網膜に帰された)色の出力情報が、最終段階(網膜でセンサーが色変換して見せる)画像だけです。