八原色の発生 


 八原色の発生     
 人の目は、非常に広い光の強度範囲の一部から、(LMS)三種のセンサー出力を取り出して直交3軸に配置することで、色の集団(立方体)が作られる・・、と話ました。
 三つの要素が合成されて(色が生まれる)のです。 ←(旧色彩では、色は元から存在です)、
 (旧色彩の色)
 ニュートンの分光実験以後、単一光探索から→三色光(赤青緑)説が有力になりましたが、一方で(光物理反対、色感覚経験重視の心理派)が、色の三原色(CMYK)をゴリ押しをして、これまでの「色の体系」を破壊しました。(第1図上)
 (新色彩の色の発生)
 色彩は、自然が人に与えた能力の一つですが・・(熱い!や痛い!の単純感覚と違って)、利用に合わせた複雑な構成で(一見、単純ば物理則に反するように見える)モノもあります。
 新色彩でも、波長域別に異なった3種類の感度出力を得ますが(旧色彩はこれを即三原色として扱うが)、(夫々は色位置の要素)3つを合わせて初めて色になる・・、とするのです。
 データ値を直交三軸に割り振ったので、色空間の範囲は立方体となりました。(第1図下)
 (色の配置)
 立方体の中心は、全色の混合なので、個々を基点に(無色)色(座標)が立体放射状に拡がる・・と考えて行きます。 8つの頂点は、夫々要素軸の極値を組み合わせたモノで8つの原色になります (第5図右上)。
 ←(立体中心を基点に全色が補色関係、8頂点を斜めに結ぶ色軸、白黒軸方向から眺めると、色が円環状に見えるなど・・etc)
 (色の三方向))
 LMSセンサー感度は通常(小入力以外は、)圧縮されて頭打ちで、余り大きくはなりません。
 センサーデータは、3軸値に沿って配置されるので、これを上方から眺めると(第4図)のように、データ値によって(3方向へ引っ張り合う)形になります。
(L.M.S)夫々は、相互に(120°違う)ので差し引き関係に見えるのです。 ←(センサー感度を(L−M)(SーM)と見た)
 (中心は無色)
 立方体の中心は、全色の混合なので、色配置の配置としては「灰色」が正しいのです。 しかしこのまま視野範囲色を求めると、光源の色(昼間は空気の色)が卓越して、全ての景色が(緑)がかって(夕陽の黄色のように)見えます。
 この光源色(緑)を取り除くために、色順応(データ収集時の色基準値を合わせる)を行っています。
 ← (センサー感度をは高くしたが、出力を抑えたのは、光源光を急峻に消し、且つ色の安定性を保つためです)
 ← 多くの色種が集まると、全色では白くなります(弱い色ばら灰色)。全色が分布しているときで、狭い範囲で緑光のとき緑色が見える(光源色の消し残りが見える)。

 (等色関数の怪)
 等色関数実験では、或る特定の光り(色)を他の三色光で(等色)を作ろうとするのですが・・。
 目標とする(参考色)を照射した時点で、その色は光源色となり(正確な色感度は無色になります)。 だから、この参考色光を再現しようとしても(近くの色での判断で近付いても)光源光に完全に 一致させることは出来ないハズです。 ←〔空気の緑色や夕陽の色は正確には見えない)