光りの波長分布 

8 光りの波長分布
 (物体表面の色)
 昨日の話では、物の表面から中に入ろうとした光りは、一たん物質部の内部に潜りこむが・・、
 *、更に内部に進むもの、 *、消滅するモノ *、進路を反転して表面へ引き返すモノ・・の三者があります。
 その程度比率は、物の性質(屈折率や減衰度)で決まるので、物体表面の色は予め決まっています。 これを(表面色)と呼んでいますが・・、(それは結果を承知しての話で、昨日までの段階では(光の波長分布が傾斜した)所までで・・、(未だ色ではナイ)のです。

 (色温度と分布傾斜)
 (第1図左から)(A図)は、色温度と空の色。(B図)は可視光線範囲では、光分布の一部しか見えてイナイ、コトを示しています、(C図)可視光線範囲で見た分布。(色温度別の)光りの分布図です。
 *、色温度によって分布傾斜(回転角度)が違う。 *、青側はピークが見えて寸詰まりだが、赤色側は、積がいい気に大きくはみ出している。 *、全体的な傾斜は、どの色温度でもほぼ直線的で、曲がった(個別の波長特性や色)はナイ、のです。
 ← 旧色彩では、光を色別に分け、凸凹曲線型の波長分布を色とするのです。

 (色による分光分布)
 この図は元々、色による分光分布の違い、を見ようとしたが、表面色は(長波長(赤)が強く短波長(青)が弱い)直線状の分布になりました。
 ←(一定範囲の色分布は、絵柄によって色々違いますが・・、或る(1点の色)の波長分布は直線的な変化です。間違えないように・・)

 (画像データの収集と再現)
 人の視覚は、視野範囲を(グラフ桝目のように(百万コ程度)分割した(画素単位)で、明るさや色の集計を行っています。
 集計された画像は、一定の処理があり、他へも利用されますが、最終的には、色データとして、目に返されます。 目はこれを、再組立てして・・、これを私達は、色画像として見ているのです・
 この画素単位のデータの集計(掃引操作作)は、毎秒(30〜数十回)行われるので、私達は(パラパラマンガを見るのだが)、連続した絵のように感じるのです。

 (データはLMS、見るのはカラー画像)
 私達の目には、レンズがあり、網膜がありLMSのセンサー(フィルム相当)層が光りを受け取り・・、カメラなどの光学機器と全く同じです。
 神経系を通して、頭脳にデータを送り、データを処理して送り返す・・まで、システムの系統内では、全て(LMS)のデータ系列として扱われる(色デハナイ)のです。
 私達が、実際に色を感じる直前に(おそらく錐体の構造が)色を見せている・・と思います。
 このときの、画面全体の光りレベルと波長分布傾斜、センサー感度曲線と色の関係が・・(第3図)のようになるのです。