フィルタ色と表面色
フィルター色と表面(色料)色 表面色
皆さんは、セロハンの裏表は、同じ色と思っていますが・・全く違うのです ←(裏を黒紙で覆って下さい)。 旧色彩では、透過光と反射光と言ってますが、(鏡面反射)と間違えるので不適切です。
(フィルター色)
昨日の図面は、光りの波長分布が(フィルター通過で変化)する様子、をを示したモノでした。
フィルタ層の厚み(通過する距離)によって、その効果(波長別減衰度→波長分布)は異なってきます。 波長分布(傾斜)は、つまり色温度(演色性)のことで(光りの色 ※1)が変わることになります。
従ってフィルター層を進み奥へ行くに従って、短波長の光から順に減少して行き(※2)、最終的には、全ての光りが弱く見えなくなります。
※1 光りの色は、光り全体が示す色のことで、個々の波長の色ではアリマセン)
※2 元の光りの色が、白色なら青から順ですが・・、元の光りの色で異なります)
(表面色)
上の図面は(2級色検参考書)からの引用ですが、外(上)カラの侵入光が、フィルタ物質の表面で(中に吸収される光り、と外へ向かう光り)に分けて説明したものです。
フィルター面は、赤色光を多く反射し、青色光を吸収州する・・としています。
{筆者は、下向きの光りも、上へ向かって引き返すが(波長で異なる)としています。}
物体表面から外へ向かう光のことで・・、同じ(表面色)を説明していますが・・「色が外に向かう」と、外に向かう光の「波長分布が異なる」・・と説明が違うので注意して下さい。
(光りに色は着いてイナイ)
旧色彩では、波長に対応した色光があり、(各波長成分の多少)によって色が変わる、とするのですが・・、このような(単一波長光や単一(原)色)は(観測されず)存在シナイのです。
←だから上のような図面で、(或る特定の波長だけが増減して)分布曲線が勝手に曲がるコ
トはありません。
光の波長分布は、全体の並び方(傾斜)が異なる(色温度で回転するように見える・・)
だけで、波長分布の形は、緩やかな山形が、左右への傾斜、として見えるだけです。
∴ ←(特定波長)の光りに(対応した色)がある(←色素論)の発想は、完全に消して下さいネ!!。
(光りの波長分布が変わる)
今日の図面では、反射した色光の多少が色によって異なると説明をしているので、間違いなのです。
図面の内容は、外から見える光り全体の分布が(図面のように(右上がりの傾斜になった・・)ということです。
光りに色は付いてイナイのです。この光りが何色と決まってはいません。
(フィルター通過)によって、光りの分布(演色性)が、変わるのです。
フイルター通過で「光りレベルがどの程度下ったのか、波長分布がどう変化したのか?」をシッカリと掴んで行きましょう。
(単独の色はナイ、三者の総合で決まる)
フィルターで「直接色を変える」と考えるので(光源で色が違い)ヤヤコシクなるのです。
旧来の色彩学(感)は、基本的に三原色(色素)に頼ったモノで・・、始めは光りに色が付いていて・・その色光を物質が選別し(表面色)・・その光り分布を人の目が見る・・というものです(つまり初めから、天然自然に色(素)が存在して色は変わらない・・・。とするのです。
初めて(色の元は光)と言い出した、ニュートンが、「光りに色は」付いてイナイ」と言ったのに・・ その後の世界中の全員が間違え今日まで来たのです。(クワバラクワバラ)
色は、光自身の演色性(色温度)と、物質表面の色特性で選ばれた光り分布を人のセンサー感度がどのような色と判定するか?・・と言うことです。