色料は色フィルター 


 色料は色フィルター   混色色軸、光の分布
 (フィルターの作用)
 フィルターは、光りの通路に(波長特性を持った)障害物を置いて光りの進行を妨害することで、・・、到着する光りの波長分布(色)を変更するものです。
 昨日の話は、水平に置かれたガラス面に、上方から光りを照射して、ガラスの下面へ出てくる光りが・・、指数関数的に(厚みに対して一定比率で)弱くなる・・、と話ました。
 (フィルタは減衰装置)
 昨日の図面は、全体的な傾向で。 実際には(波長で減衰率が異なる)ので、或る程度の厚みを進むと、光りの波長分布(色特性)は、入力時とは違ってきます。
 従って、光りがこのフィルター層を(ある程度進行すると、波長で減衰度が異なり)→色が変ります、←(これがフィルター効果)ですが・・、(光りの分布傾斜が回転し色が変わることを理解して下さい)
 フィルター層が更に厚く(深く進入すると)どの波長光も残存量は(0)に近付いて、事実上消滅します。 
 (透過光)
 このように、水溶液やガラス(は固溶体)を通過した光りは「透過光」と呼ばれます。
 他の色の混合や濁り感がナク、3原色(赤・緑・青) 光ノミを抜き出したような、透明で冷たく暗い感じの色です。
 色フィルターによる透過光は、色種も少なくレベル幅も狭くなります。
 ← (色を濃くしようと、セロハンを重ねると、光りが弱くなる)
 ← (夜の標識灯や舞台照明、スライドなど・・、原理的には液晶ディスプレイなども)。
 △△ 以上、フィルタ面を潜り抜けて下側に出る透過光で、下に(潜るほど弱る)のですが・・、次の表面色は、フィルタ層が深いと、帰りの光は(次第に強く)なります。
 セロハンは(表・裏)同じ色のように見えますが、(裏に黒紙を敷いて下さい)フィルタ層の表と裏側では、色の様子が全く違うのです。
 ← 「減法混色の誤りの原因」はココにあるのです。少しヤヤコシイですが。落ち着いて見て下さい。
 (表面色)
 フィルター層へ、外から入った光りは(フィルタ物質で進路を妨害されて *、下に向かうモノと。*上方に舞い戻るモノと。 *、吸収され消滅するモノ。 の三様になります。
 透過光は、フィルター層を進む度に一定の比率で減衰を受けながらも、奥へ奥へと侵入を続けます・・
 いま、着目して欲しいのは(フィルタ層を脱出して)「上へ向かった光り」です。
 フィルタ層が厚いと、(上向き光の総量は)次第に増えてきて、一定のレベル(入射光の何割か)に近付きます。 ← 固体では(屈折と減衰の関係から)一定の色が決まってきます。

 ☆☆ これが従来から(表面色)と呼ばれるもので、その物に固定した色です。☆☆
 ∴ なお、表面色をこのように見るのは(恐く筆者が初めて)他の例を知りません

 (色料)
 物体の表面色は、物質の分子構造によるもので、予め固定して色は変わりません。
 絵の具のように、特定の色を顕著に示す物質材料を、特に色料と呼んでいます。
 * 色特性の良い、優れた色料は限られていて、中間的な色は「混色」で作りますが(彩度の低下が)免れません。
 * また混色では、色料の種類によって変質するケースもあります。
 (表面色は透過光)
 青い光りは(短波長で屈折率が高い)ので、浅い表面ですぐに引き返します、短波長では減衰が大きく青い光りは、表面から奥深くへは届きません。
 赤色光は(長波長なので)減衰が少なく、深くまで潜ってから引き返した色です。
 ← 地球の大気、上空は青色、地表辺りが緑色、水中は赤色」が、散乱しています