光から色に 


光から色へ
 光の分布について「色光(赤)が一定波長(555)域に常駐する・・」とは考えないで欲しい、と言ったのですが・・、正しく理解されず(却って混乱を生んだ)様子なので・・ 「光の波」についての説明を・・、急遽加えることにします。
 ← これまでは(光のエネルギー量)を知るため、光を(粒)に例えましたが・・、今回は、実際の(海の波)を想像して下さい。
 (光の元は太陽)
 私達の生活は(太陽光に頼っている)ので、光の発生源は(全て太陽)として話します。
 太陽と地球の間は(一般には真空)とされていますが、昔はエーテルの海が拡がって、太陽からの(光の波)を伝える・・、と考えられていました。
 太陽は、強力な波の発生源で・・、太陽からの波は、周囲の宇宙空間に向かって四方八方(立体放射状)に拡がって行きます。
 (光の拡散)
 光源からの光は、(特別な操作を加えない限り)距離に応じた拡散をして・・、次第に弱って行きます。 球の表面積は(距離の2乗で拡がる)ので、波の強さは「距離に反比例して」弱くなります。 ←この「空間への拡散・距離による減衰」は、避ける事は出来ない(絶対的な)ものです。
 (太陽の放射と色温度
太陽内部では、あらゆる物質が燃焼・反応して非常に高温です(内部はお互いに反応し合って高温だが、表面ではかなり下がって)・・(約6500度)とされています。
 太陽から(外に向かって)、この色(温度)分布で光が放射され・・、私達生物はみんな、コレを受け取って、生活しているのです。
 (地上の分光分布)   
 太陽からの光は、上空の空気層の分子(密度は低い)によって(散乱や吸収)を受け(短波長から順に)レベルが減少して行きます。
 *、紫外線は超上空で、青色光は上空で散乱するので「空が青い」のです
 *、地表面では、緑域(550nm)付近が最大のピークの分布です。
 *、水中での散乱吸収は大きく(10メートルも潜ると暗く)なります。
 (波の性質)
 (水面の波は木片が上下する)(ブランコが前後する)(弦や縄が振動する)など、・・物自体はその場にあって(変動や偏位)だけが他所へ伝わって行くものです。 ←(電気や光の速度は30万キロ/秒ですが、実際の電子移動は(数メートル程度です)
 * 波の基本性質で、「波長」は大切な要素(色彩関係では波長しか知らない)ですが、
   波長=光速度/周期 で導かれたもので、周期の逆数の
 * 周波数=光速度/波長 で表す方が有効な場合が多いのです
 (光は光子の集合)
 海の波でもその元は、小さな水の粒の運動です。 光の波も(光の素子 ←非常に小さな振動)の集まりと考えます。
 夫々の素子は(ある周波数の小振動)をしていますが(全体では平均化されて)波の形は見えません(※)。
 ※(先日の津波は(海面が静かに盛り上がる)だけだが、非常に大きい力が隠れていました.
 (光素子の動き)
 光の素子は、外乱(力)によって周回軌道を外された電子が、元の軌道に戻ろうとして発光するものです。このときの外乱の強さ(発光源の温度)で光の波長が決まります、が・・
 個々の光素子は(次第に力を失い)周波数を下げながらレベルも弱くなって行きます。
 (だから緑の素子なら、緑黄赤茜と順次色を変えながら一瞬で消え去って終わりです)。
 或る色が留まって見える(分布する)ことはナイのです。
 私達は、映画フィルムの画面の点滅を見るように、光素子の点滅を一定の時間ごとに纏めて眺めているのです。
 (光の強さと帯域)
 外乱で反応する分子が多いときや、長時間の外乱で、偏向軌道の光の素子が多いときは、光のレベルは高くなります。
 光が何色に見えるか(波長分布の傾斜)は、発光元の色温度で決まってきます。 同じような光源がある場合や、途中の光路の減衰で、光の強度レベルは変わります。
 違う光源の光や、別の色を重ねて見た場合は、光のレベルも上がりますが、帯域幅が広くなります。
 だから光全体の強さは、両帯域の光の強さを積分(足合わせた)形が全光のエネルギーの強さになるのです。 ←(単に波長やレベルだけで、光の強さを言っているのは、誤りなのです。