色の利用 


 色の利用    感度、非直線
 (色の利用)
 私達は大昔から(色)を利用してきました. とくに近代科学や工業の発展に伴い(印刷から写真や電気・工業部門)で、「色から光」へと利用部門が大きく広げられました・・。
 色は身近な存在ですが、私達の色利用は(絵画や染色など)色料に限られ(光の利用)はごく最近ノコトデス)。
 (混色)
 絵画や工芸いずれも、原色材料が限られるので「混色技術」は欠かせません。
 色を探す苦労話も多く聞きますが・・さらに(実際の混色)は大変な作業(相性や組合せ)だったと思われます・・。
 混色に関して、筆者は(実際的な色扱いや色材料の知識もナイ)ので、これからの話は(物理的な光や色の配置・感覚の原理など・・)に限られます、(色として間違ったら、オユルシを!)
 (色は感覚)
 色は感覚と言いましたが、熱い!、痛い!といった(単純な物理刺激・・でなく、頭脳や精神構造による解析を伴うモノで・・これらを心理現象(逃げ口上はダメ)として扱うのです。
 色は、人の視覚システムによる(感覚)で、自然が長い年月をかけて改良を重ね到達した技術の結晶で(精緻巧妙を極め)ていて、その動作原理を窺い知ることは容易ではナイようです。
 私達の身の周りの多くの品物(とくに工業製品)は、原理に従って(材料を集め組立て・運転すれば)動作をする・・物が多いのですが・・、一般の自然科学も(みんなの努力で)かなり多くの部分が解明されつつありますが・・、
 私達の色彩学も(いま漸く入り口に立ったばかり)、具体的な内容はコレカラです。
 混色の話も、材料比率の話だけなら、単純だし既に大方はお話ズミです、これらが実際の色感覚とどのように結び付くのか・・を見てゆく事にしましょう。
 (非直線性)
 AとBの二つの事柄が(どちらかを原因・結果とみると)比例(直線)関係になるものが多いのですが、比例しない(非直線)モノもあります。
 人の感覚(特に色彩)には、元の現象と比例しない(等比関係・フェフィナー則)の例が多く見られます。
 これらは、その原理や本質を正しく理解して利用することが大切です。観測された事実が絶対優先(無理なコジツケは百害あって・・)です。
 (図面説明)
 実際の現象は、単純な原理や予測を超えるモノが多くあります
 *1、明暗の順応曲線です。錐体による色感度域および棹体の夜の感度です。
 *2、視感反射率で、(明るさの感度と光り強さは比例しない)ことを示しています。
 *3、ブリュッケ図で、明るさで色の波長域が違い(色素論の誤り)を示しています。
 *4、色温度と分光分布の傾斜、筆者はこの傾斜が色の原因と言っています (三原色は色の比例配分と言っています)