色軸・色の明暗  


 (色軸・色の明暗)
 LMSデータを直交3軸座標に置くことで、8つの原色頂点を持つ色の立方体が出来ます。 8つの色は、相互に混じり合い、中心は(色味が無くなり→無色)とします。
∴ ← 無色は、光は有るが(分布が平準・均等)なので色が見えない状態です。 いま、この立方体の(白−黒)間を軸として、垂直に立て(コマのように)回転する。
 (白黒軸、展開図)
  この白黒軸で回転し、横から眺めると→白黒軸の展開図(上段の図)が得られます。
 (プリントが悪く分かり難いですが・・)、図の上端(3つ)は白色頂点で、下端(3つ)は黒頂点、中間は高さによって白黒度が変化しています。
 ← このように立体を(白黒)軸方向に立てたときの高さが、その位置のの色度(白黒)を表しているのです。
 色度は、一定の範囲内の値なので(+1.0〜0〜−1.0)にしましょう。←(この図では(−3〜+3)になっていますが・・)
 (4つ色軸・階調性))
 旧色彩では、この白黒度を「色の要素(明度)と考えましたが・・、(図の下段)のように、軸の取り方(白−黒)(赤−空色)(緑−茜色)(青−黄色)によって、4つの色軸があることが分かります。
 つまり、全ての色はどれも(立体の置き方によって)、4種類の階調性(色度)を持った合成色ということです。
 (色軸と色度)
 4組の原色頂点を結んだ色軸は(これまでの直交軸系からは)斜めですが・・、 次に色軸に沿って高さを採る形で、4種類の色階調(+〜0〜−)(色度)を別の座標として考えるのです。 ←(赤)の色度は、赤(+〜0〜−)空色まで)
 ∴ 従来の(明暗←白黒度)以外に3種の色度(計4種)が有る・・のです
 (色感覚)
 旧色彩学では、三原色は、天然自然に存在する(不変の)モノで、物(光にも)の表面に付着しています。 センサーは、物の色を直接感知し、人はこの色をそのまま利用する・・(入力=出力色)だから「原色材料の混合比率」で、色は決まるハズでした。が・・
 新色彩では、人の視覚システムで、センサーは(光の組成や状態)を測りますが、さらに解析・判定・処理・・を行い、結果を(四軸八色)の色画像情報に変換して返してきます。
 だから、私たちの見る色画像(感覚)は、原材料の(配置や色と一致)とは限らないのです。