新しい色 


 新しい色   感性、光素子
 (旧色彩を持ち込まナイ)
混色を考えるに当たって、「旧色彩の(色配置などは・・)全て捨てて下さい」・・ 、と言いました。
 旧色彩では、全ての色が、三原色の混合・配分で作られる・・ 、ことになっています。 しかし、原色の物理的な指定は、一切示されていない、のです。
  例えば、(黄色は赤と緑の混合だ、とされますが、これらの原色の物理的要件(波長や帯域、強度レベルなど・・ )が何も決まらない、ので、「加算・減算・混合・・ などと言われても、全く手の出しようもありません。
 (光は物理・色は心理)
 近世からの物理科学の発展に伴って、色彩の全てを理科学的に説明しようとする〔(物理学派)と、旧来の経験的事象に拘る(心理学派)の論争になり、・・ ←(両者の対立は未だに尾を引いて・・ )、現在の色彩学には、両者の妥協の産物が多く見られます
 (混色について)
 「混色」を直訳すると・・〔色を混ぜる}になりますが・・ 、色は元々人の感覚(心理現象)で、物量ではないので、人が好き勝手に混ぜる(加減する)ことは出来ないモノです。 もう一つ、「減法混色」ですが・・、混色が(重ね合わせ・混ぜ合わせ)のハズなのに、減算はないイですネ・・ 、←(加減法混色は、言葉による目晦ましのインチキです)。
 色は、光の状況を表したものです。 だからどのような、調整・操作で、見える色を変えようとするのか?・・ 、「混色」の言葉だけでは、分かりません。
 (6色色相環の混乱)
 旧色彩では、三原色の混合・配分で全ての色が作れる・・として、(三色色相環)を提起しました、。 (がその後、三色が6色になり、白黒を入れて立体化し・・ 色の配置はムチャクチャで、規則速は全く通用せず、単なる色見本になりました)
 * 赤と緑と青は(原色光)で、これを混合(加法混色)することで、(黄色・空色・茜色)が出来ます。
 * (黄色・空色・茜色)を混合(減法混色)することで、 (赤・緑・青)の色(?)が作れます。
 ← (??)どこまでが光で、どこから色なのか・・ 、サッパリ分かりません。
 この混乱の原因は、色は光によって起こるもの、なのに、色料が色を操作する・・ ように勘違いしたことです。
 (色料は色を発生しない)
 絵の具などの色材料(色料)は、外からの光を選別して返すだけで、自ら(発光)し色を出すことはありません。
 光(の分布状況)が変わると、色が変わって見えますが、色料が直接色を変えたのではありません。 ←色料は、光の分布を調整する(フィルター)なのです。
 (旧色彩は、色相だけ)
 旧色彩では、(赤と緑の混色で黄色になる・・)と、(色相の変化)だけで、元の光(原色)の量や質についての説明はありません。
 光を規定定するとき、(色に関するもの)として、光源光の光分布〔色温度)と波長帯域別の光のレベル強度が欠かせません。
 光源光は、大抵は太陽光だし、(違った場合も色バランスの補正が働く)ので、省略することが多い、です。
 色によって、(分光分布も違いますが・・)、隣接帯域が(混色で同一色に見える)ので、、1色の帯域幅として扱います。
 ←(上の第2図は、図のように、ピークレベルや帯域分布特性(帯域幅)が違っていますが、 旧色彩では、(同一色相・同レベル)トシテ扱ってきたモノ・・ です。
 ← 光は光素子(粒子)の集まりです。 物理要因(波長や帯域幅・レベル)を無視した(色)光なんて、あり得ないのです。