見る度に色は違う 


  見る度に色は違う     完成・ブリュッケ

 「辺りの状況(物や光)によって色が変わる・・ 」に(?)の人が多いようです。 何故こうなるのか?・・ 今一度見直しをしましょう。

 (ブリュッケ図)
 旧色彩学(三原色説)では、波長の異なる(三色光の配分)で色が決まる、としてきましたが・・ (ブリュッケ)が、この原色の波長帯域は(固定でなく)、光強度によって変わる(移動する)ことを示しました(※)。
 つまり、私たちがモノ見るときの(波長やレベル)範囲は、辺りの明るさや、目が見る視野範囲によって、その都度違っている・・ と言うのです。
 (上図によると)、明るいとき、広い範囲で色を感じるのに、暗くなると(例、赤・緑とも、550nm付近の)狭い帯域に(集中)しています・・ 、 
 ※ (ニュートンが最初に、「光に色は付いてナイ」 と言ったのに・・、皆が(色光)を考えて、この(ブリュッケ論)を黙殺しました)

 (センサー別に集計)
 目は、視野範囲を画素単位に分割し、この升目の範囲内に来た光のデータを測り、一定の時間ごとに、順次集計(掃引)を行います。 ←(このとき(待ち受け受信)・(移動平均)など・・の演算・集計が行われ・・、夫々別の画像データとして頭脳システムに送られます。
 頭脳は、この3種のデータから、(色変換装置を通して)色画像を再現し、(色バランス・消去など・・)色の調整を行います。

 (イビツな形の色立体)
 実際に集計される(色データ)は、物の分布や光の状況で違うので、(球形や立方体)にはならず、大抵(イビツな楕円形)になります。 このとき、長径方向が、明暗(エネルギー)の方向になるので・・ 、光の分布によって全体的な、色軸の方向が変わるのです。 ←(色順応や色シフト)

 (色の配置は其の都度変わる)
 センサー感度は、(明る過ぎるときは、測定可能レベルに光を絞りこみます)。 明るい方から感度レベルを測定し・・、 ある程度(数Lv)以下は、暗いので切り捨て・・、一定範囲のレベルデータが、作られて集計されてゆきます、 ← このときの(最大値および最小値)が、原色を構成するデータレベルです。
 ← これらの値が(同時に出る)とは考え難く(実際には、原色は存在しない)おです。
 色の位置は、画面内の全データが集計され、全色の範囲や軸位置などが出来てから、個々の色配置が決まるのです。 

 今日の話は、 全体的な色の範囲は、光源光の色温度(波長分布)で決まりりますが・・ 、正確には、目が受け入れた(光の範囲)なので、そのときに眺める(景色によって違ってくる)ことになります。 ←(旧来の三原色は、色や光を物質的に捉えて、固定した原色を求めたのです)
  しかし、実際には、光の変化(天気や朝夕など・・)ど)や、場所の移動で色が変わっては不便なので・・ 一定の時間遅れで追随する(色の恒常性や順応)が働きます。