視覚の発達 


 視覚の発達

 (視覚の本命は明暗・輪郭))
 左の図は、昨日の図の縮小ですが・・ 、何色だか分かりますか?、、(分かる人は、目を細めるとか、更に遠く離れて眺めて下さい・・ ?)。 ←(この図形の原図は、(8月10日〜頃に)に掲載したものです)。
 「そんなの、余計に何だか分からなくなる!・・ ??、 そうです、さらにに小さくすると、色別は分からず・・ 「黒い点の集まり」 に見えてきますネ・・ 。
 つまり、視覚が ある部分の色や形を観察し判定をするとき、部分だけを眺めるのでなく・・ 、全体を把握してから、その部分の状況を判断するのです。
 〔色判定の順序)
 今回は、まず大きく広がった白紙部分を 確認してから、中央に暗い小方形がある・・ と判断します。 更に、8つの点が2列に並び・・ 、点の中身は異なった色の集まり・・ 、と次第に詳しく観察を進めて行きます。
 今回の色も、(8月の)原図では、表面の色が頂点の色の混合で次第に変化する様子が見えますが・・ 、今日の小さい図面では、色別も不確かで、点があるだけ、になってきます。
 (視覚の発達)
 私達はこれまで、「色々と色を」追い求めてきましたが・・ 視覚の本命は「明暗や形の判断」で、色は光が豊富なときに、「色別を加えて詳しく見直す・・」と言った補助的な役割だった・・ ようです。
 本講座の初期に、「人は元は水中生物だった・・」と、(視覚の発生と発達について)話したことがあります。
 ごく 簡単に纏めると・・、
 *1、まづ、アメーバのような原生生物が、光を求めて明るい方へ集まった・・ ことから「視覚」が始まった(明暗) と考えられます。
 *2、初めは、明るいところに留まり集まるだけだったが、次第に高感度も求めるし、明るい(方向)を見定めて、移動するようになってきた・・ (1次元)
 *3、さらに見る範囲を広げて、平面的な拡がり(二次元)から、立体的な位置関係の把握(3次元)へと、・・進んでいったのでしょう)
 *4、目の構造でも、夫々が感度を上げる工夫をしてきたようで・・ 中には多数の望遠鏡を束ねた(トンボ)のような複眼構造も生まれました。
 *5、人や鳥などの場合、一旦外景を網膜スクリーンに写し取ってから、ジックリ観察する方法が採られました。
 *6、人は三原色、魚は二色など言う人が有りますが・・(イイ加減です ※)。
※ ← (人は、4センサーが働いています、棹体の働きを知らないだけです)。 人より、鳥や魚の方が動態視力は優れています。 蝙蝠やイルカは、音響レーダを持っているし・・ 犬や鮭など特殊な嗅覚があるようだし・・ 、花や熱帯魚は色で、脅かしたり集めたり・・、夫々に適した特殊な手法を持っているので、雑な比較は控えましょう)
 (人の視覚)
 *、(次もイイ加減ですが・・ 「人は元は水中生物だった・・」 と言うお話)
 太陽からの光は、地球に届くと、まず上空の空気層によって、波長の短い(紫外線)方から順に、吸収や散乱で減少します。
 光が 地表面に達した頃には、青・空色域も少なくなり、波長分布のピークは、緑色域になっています。 だから、空の色は青く、植物は多くの光りを受け止めるために(緑色)の葉を広げているのです。
 この光が、水中に入ると(ものの10メートル程度で)急速に(吸収・散乱で)弱まり、薄暗い世界になってしまいます。 つまり、水中は(浅い所でも、赤色が主体です(魚は赤と黒しかイナイ、色模様は熱帯魚のみ)。 つまり、水中では、(赤〜緑色)が光の範囲で、青色光は存在しないのです。
 はじめ、水中生物だった人の視覚も、(緑〜赤)の光の範囲で、発達をしてきましたが・・ 。 水から地上に出て生活するようになり、空の識別(鳥の襲撃)が必要になり、青色感度を後から付け足した・・ と思われるのです。
 以上、 人のセンサー感度は、赤から緑までの範囲が主力で、青色域を(昼・夜)または(空中・水中)の識別用に 導入したと考えられるのです。
 棹体センサーが、最も大切な(明暗・輪郭)を扱う。 赤〜緑が色の主体で視覚の補助動作。 青はセンサーも少なく昼夜の識別に、後から付け足したモノ・・ ということです。