色彩度と補色無色 


色彩度と 補色無色      

 (補色の中間)
 「補色」は、色を円環j状に並べたとき、お互いに(反対位置で)色を打消し合う関係を言います。だから、補色の中間では、色が消えて(無色)になります。
 色立方体の8つの原色をはじめ(他の色も)全ての色は補色の組合わせです。 立方体の中心は これら全補色の中間を、纏めたものなので、やはり(無色)です。
 昨日の、立方体の中心は(全色の混合)で(色の中心)で、補色の中心の無色(※1)だったのです。

 ※1、 「無色が灰色に見える」ことは、昨日も 説明をしましたが・・ 、
 色は、波長分布の傾斜を人が感じ取ったものです。 光の分布が(長波長側へ(右上がり)偏っていれば(赤色)、 短波長側の分布なら(青色)、グラフが平坦な場合は無色(※2)に感じます。
 つまり、全色が集まった中心点の色は、多くの傾斜が集まって(全部の平均化で)平坦になり、色を感じない(無色)なのです。 緑色は、特定の波長域(550nm)付近の光が集中してピークを示す場合で、単に分布傾斜が水平な光は(赤〜緑〜青)の成分で無色です。

 (色のお箸の集まり)
 立方体は、表面に色が付いて、中心が無色です。表面の色と中心を結ぶと、細長い色のお箸のように見えます。 このお箸の色は(先の色が次第に薄くなるが・・ )、(同一の色相)とします。
 つまり、色には色相の別があり、色相は色彩度(0〜100%)のものを含んでいることになります。

 (色彩度の向き)
 色などが放射状に拡がるので・・ 、色や色彩度が色面(や等彩度面)に対して斜めに・・ 、と言うと途端に難しくなる人が居ます。 色面などは、理論上のの境界面の話で、 実際の色の分布は色種や明るさもマチマチで(虫の集団のように)全く揃っていません。 このような集団を球形と考えると、中心に向う線分は垂直に立ったように見えます ←(左上図)。

 (光レベルと色の対応)
 目が受ける光の強さと、それを色とした時の関係は(右図)のようになっています。
 人の感覚(感度)は、限界値以下では全く感じないが、刺激を感じ始めると次第に感度が上がってハッキルしてきます。
 このように、人に感覚は、刺激に対して、始めは緩やかだが次第に感度上昇、(対数)比率になることが(フェヒナー則)知られています。
 (左図の赤線は光レベル、感覚の強さは、グラフ(上右側)のように頭打ちです。

 (光源色の消去)
 なお、中間レベル以下は、補色として色が反転します。無色部分は(光源の色の偏りを消すため)狭く鋭い形になっています

 (実座標と表面色調)
 立体表面の色は四隅の色が相互の混じったもので、これまでに図面も示してきましたが・・、、立体内部の色は、表面の色が(中心の無色で薄められた)ようになっています。
 このため、 二色をそのままで、比較や、操作することは出来ないので・・、 二色の元の色(表面色調)を求めることになります。

 今ある色の実座標が、(Ax、By、Cz)とすると、この色の元の色は、中心点からこの色を結んえんだ線を延長し、立体表面に到達した点の座標(A’x、B’y、C’z)になります。
 立方体の表面までの大きさを(1)として、(A、B、C)の三値の最大を(A)とすると、元の色の色彩度は(A)なので、(A)の色彩どの(実座標立方体)を(1/A)倍に拡大すると、表面の立方体の大きさになります。
  A’=A*(1/A)=1、 B’=B*(1/A)、 C’=C*(1/A)、 → (A面のB’y,C’Z)が表面色調です。
 なお、色彩度は数値は(中心への距離比)ですが、色の変化は殆ど感じないで、中心付近で急変する感じです。