色彩度 

9  色彩度
  (旧色彩学の混迷)
 旧(現行)色彩学は、色は三原色(色素)による・・ として、白黒を(明度と混同し)色から外して、色彩学を(混乱の極)に追い込みました。
 具体的には、色の基本的属性を、「色相は(白黒を外した)、明度を(白黒と勘違い)、彩度は誤り(基点も度数もナイ)」と・・ 色の基本が、全く見えていないのです。
  (立方体の色)
 新しい色の立方体は、直交座標に色の要素(3データ)を配置することで色が決まります。8つの頂点夫々は独自の色で、この(原色)が立体内に(均等に)に拡がっています。
(色面)
 立方体は、6枚の正方面からなります。夫々の面は4隅の原色が面内に拡がっていて、これをを(色面)と呼んでいます。
 ある色面(例えばR面)座標値は、面内のどれでも(Rの値は)一定・最大です。
 (中心から放射状の色変化))
 表面の色を薄く捲ると、中からは僅かに小さく、ほぼ同様の(色相は変わらず、色彩度が僅か下がる)図柄が下から見えてきます、←(色彩度の向きは、色面とは斜めになります)。
(色彩度)
 頂点の色が、隣接3面(色面)に拡がり、立体内部は、全ての色が相互に拡がり、中心は(全ての色の混合)になっています。
 つまり色(色彩度)は、中心から立体放射状に、表面へ向って拡がるものとし、 中心の色彩度を(0%)、表面の色彩度を(100%)とします。 
  逆に言えば、表面の色が(100%)で、表面の色を捲って立体内部へ入って行くと・・ 、次第に色が薄くなり色彩度が下がる(0%)構造です。
 (等彩度面)
 立方体の中心から、周辺の稜線へ向かうと、三角面が出来ますが、この面で切断すると、図のような(逆ピラミッド)の三角錐が出来ます。
 三角錐は表面から中心に向かって、次第に色が薄くなる(等彩度面)の積層です。 つまり、 この立方体は、同心の「等彩度立方体」の集まり・・ になっています。
 (全色の色票)
 6つの色面は、中心に向うほど、図柄が相似的に縮小し、色も次第に薄くなってきます。
 このように、中心に向う色面を順次表示することで、全色の系統的な変化の様子を「全色の色票」(=色彩見本)として表すことが出来ます(※)。(右側の図面) 
 ※ 中間の色は、本来無色ですが、灰色になっています。 (無色(透明)の向こう側に、その色の明度(明るさ)が見えるので、(この明るさが白背景より暗いので、色が灰色に見えるのです)。
 ←(分かり難いですが・・  ゆっくりと落ち着いて考えて下さい)