座標位置を色名に
(系統的な色表示へ)
他人に色の話を伝えたり、色の話を再現してみるため、実際の色を示すのは(出来ないし)不便です。 実物に代わる色票や、正しく色を伝え指定できる方法が求められます。
昔から、日常的に多用する色については、夫々の状況(季節や自然現象)や物・動植物など・・に合わせた色名が付けられて、広く利用されてきました。
しかし、この色名は、(一般用途や概略)に限られ、焼物・染物・絵画など・・、微妙な表現はできず、調整は職人にお任せ(カンに頼って)いました。
近世以降の工業技術の発展に伴って、詳細な色表示や・・、系統的な色調整・正確な色操作が求められるようになりました。
(RGBデータ方式)
一般的な色彩表示は全て(色感覚に基づくモノで)、工業や解析用途に利用出来るものはありません。
これらの中で、電気工学部門で使用された(RGB方式)は、唯一の系統的な全色表示で、色の計算用には有効なデータでしたが・・、
本来が表示用途で無かったこと、データ値と色の対応には今一つの感があり、一般用途には普及しませんでした。
(拡張RGB方式)
新らしい色配置の(四軸八色立方体)と、旧RGB方式は、色配置は同じなので・・、(グラフの座標変換)を行い、グラフや座標データをの共通利用可能な方式を作りました。
RGB方式 R光(黒→赤) 、G光(黒→緑) 、 B光(黒→青)
CMY方式 L軸(C〜0〜R) M軸(M〜0〜G) S軸(Y〜0〜B)、
C→(−R)、 M→(−G)、 Y→(ーB) と読み替える
※ 色面や軸は(LMSCMY)で記載する方が分かり良いが、古い図面はRGB表記のままです。
(座標値)
右側の6面に、各色の座標値が、読めるよめるように(矢印)が記入されています。 色面の中心は座標軸の頭です(RGBはLMSと読み替えます)
(座標値を色名に)
実際の色は座標の中心付近に集まっていますが、範囲内の色は その位置によって(唯一無2)に決まっています。 したがって色を呼ぶとき、色名として座標位置を使用すると・・色の位置と色名の対応は完全で狂うことはありません。
従って、これからは、色の呼称に「色の座標位置」を割り当てることにします。
色の名前が、基点からの位置関係(色の性質)を表すので便利なことが多くあります。
実際のグラフ位置の指定に慣れて下さい。 ←(後に説明の、混色で多用します、また本講の最大の特徴は、色を数理的に扱うことです)