明暗と色の明るさ 


 明暗レベルと色の明るさ
  前回、(白黒と明暗)について、「どのように(白や黒が決まるのか?・・ )について、お話をしました。
  筆者も「白黒の詳細」について説明を受けた記憶がないし・・(調べ直しましたが・・)、旧来の色彩学では、「明暗や白黒」についての説明 (照明と視感強度・反射率の話などで・・)は殆どなく。とくに(白や黒の光レベル)がどうなのか?・・ 、は、全く説明がありません。

(明度)
 物を照らす光の明るさを「照度」・物体表面殻出る光の明るさは「輝度」と言います。
 ← (照度・輝度は。物理的な光の強さのことで・・明るさは人の感覚です) 大抵の場合の 明るい・暗いは、いま見ている範囲内の(感覚的な明るさの比較で)相対的なものです。
 「明るい・暗い」と言うとき、・・、今現在見ている範囲での話なのか・・、物の表面を照らす絶対的な「光の強度についてなのか?・・、注意しましょう。

 (主尺と副尺)
 明るい日中の太陽光から夜の星明かりまで・・、光の強さは広範囲で・・ 一度に全てを見ることは出来ません。
  同時に見得る明るさを一定範囲(5Lv程度)に絞り、このレベルを明るさに合わせて、(主尺と副尺のように)移動させることで・・ 、(全域を一度に扱うより)広い範囲の明暗を詳しく知ることが出来ます。
 (光の分布傾斜)
 旧来の色彩学では、「光を3帯域に分割した三色光(R・G・B)の配分量で色が決まる」・、と考えてきましたが・・ 、光の分布帯域は(可視光範囲より)非常に広いので、全体の形は)見えず、分布傾斜が見られるだけです。
 ← だから、光と色の関係では、(何色の光でも、全域の光があるので)波長数でなく、光の分布傾斜(色温度)で表すことになります。

 (実際の光と感度)
 したがって、実際に「明暗や色を感じる」のは、昨日の「センサー感度と色温度(昨日の中央)の図」によります。
  光の明るさや色を調べるとき、まづ目への入力信号を光強度に合わせて絞ります(棹体センサーレベル)。
 錐体センサーも、光を受けてそれぞれが計測して(移動平均値と偏差データ)を集めます。
 これらの体は、集合調整され(色順応など・・ )、色出力信号として返されます

 (色の明暗レベル)
 従って、今モノを見ようとして明るい光を絞ったときの(最大のR・G・B 三値の和)が(白)のレベルです。
 黒のレベルは、(白レベル)より(5Lv程度下のレベル(限度以下は最低値)に、・・色の基準レベルは移動して棹体センサーの絶対レベルに合わせます。

 (色の明暗)
 旧色彩では、夫々の色に明度がある、としましたが・・(実は、白黒度のこと)でした。
 新色彩では、色は3つの要素による色立方体配置から作られるものなので、立方体の頂点を相互に斜めに結ぶ、4種の色軸方向(階調) →(赤-空、緑-茜、青-黄、黒-白、の(階調)になります)。
 この色立体は(理論的に、立方体ですが)・・ 、実際の色配置は、そのときの光の状況(光源光の色温度や周辺の物の(反射状況)・・等で)変ります。 (長径方向を明暗の軸方向のする)
 だから実際の色方向は、黒白方向とは限らないで、、夜は、青・黄色方向に(朝夕は赤色側にに)偏っていきます。