白黒と明暗 


 (白黒と明暗)     感度、白黒感度
 (昼の目と夜の目)
 これまでの色彩学は(白黒を無視)の大きな誤りを犯しました。 光の明暗と白黒の違いを、しっかりと身につけましょう
 目は、光の有無を知り、→更にその程度(明暗)を追求し、→形や距離や動きを確認する・・ ように進化をしてきました。
 人の目では、夜も働く高感度な(明暗機能)と、昼間の明るい光を利用した(色彩機能)との二段階の視覚構造(昼の目と夜の目)になっています。
 (夜の目)  動物((植物にも)に備わる感光機能で、光のの強度(明るさ)や空間配置(形)、時間的な変化等を捉えて、身の安全や食料確保など・・、常に身の周りを監視しして、生活に欠かせない機能になっています。
 この明暗を感じるのは、網膜の棹体と呼ばれる、高感度(光の粒数が読める)の光センサーで、総数(1億2千万個)と多く、高度な(明暗や形の認識) 機能を持つと思われます。
 (昼の目) 人の網膜では、600万個の錐体センサーが分布していて、色の検知をしています。 錐体には(L・M・S)の3種類があり、夫々の働き (感度域)は微妙に違っていますが・・ 、明暗機能と協同で、色の判定や画像の再組立てが行われるようです。
 (総合の視覚システム)
 個々のセンサー感度は、(神経系によるデータの統合や伝達など)を経て、(頭脳コンピュータ)に集められ、その他の機能情報なども統合して(解析・判定)が、行われ・・ 判定結果が、(新しい画像や指令)として出されます。
 (棹体の明暗情報)
 棹体は非常に高感度の光センサーです。 総数が非常に多いため、疎らなデータ集め(掃引を複数回繰り返して)集約します。 ← (錐体は、掃引の都度データをクリヤしますが・・、棹体は、自分の順番まで(データを蓄積し)保持しています。
 棹体は昼も働き、光の(絶対レベル)を掴んでいて、色に基準レベルを与えます(夜しか働かないは間違いです)。
 (棹体の感度)
 第1図(左端)は人の視覚-センサーの感度図ですが、(図面上下で(4桁1万倍)の感度差です(水平のレベル線と曲線で囲まれた部分が有効感度です)。 ←図面から棹体の感度は、錐体よりも30倍程度は高いようです。
 (錐体の感度)
 L・M・S と三種類のセンサーが有りますが、夫々の感度曲線は、微妙に違っており、光源の色温度変化に対する反応の違いで色を感じます。
 (三色の合成)
 赤・緑・青の三色の電球で、色の合成実験を行いました。 (左から3段目では白ですが、最後の8段目では殆ど暗く(黒く)なっています。(光量は(2倍系列のLv値)なので、30倍の違いです)。
 (白と黒は補色の関係)
 (右下の図)は、カラーダイオードで同様の実験を行ったものですが。
 やはり(5Lv、32倍)←(3%)で、暗くなるようです。  旧来の色彩では、光が(0で黒色)としましたが・・ ←(これが間違いの元です)。
 黒は白色の補色です。 白色の対称位置にあるもので・・、白が無い所に黒は有りません。 明るい光(強い白)があって始めて黒が出来るのです。 ←(他の補色関係も同様です)
 (白色飽和)
 先の、ダイオード実験でも(三色合成)を行ったものですが・・ 、ここでは、色によって、光量と色変化が揃わない・・ ことに気付きました。
 図のように青と緑は(5Lv)程度で(白く飽和)しますが、赤色は殆ど飽和しないようです。
 ←(Sセンサーの感度が高く青色光は低レベルで感光します、緑や赤が見えるレベルに上がれば3光で白く見えます。
 赤色光の感度域は(L感度の右側で斜めに分布)なので、赤色光のレベルが上ってもS感度域に届かず(白飽和が起こり難い)ようです。
 (感度図と白色域)
 センサー感度図のように、光原光は色温度で傾斜が違っています。 光の傾斜線と、感度曲線の下向き凸型に囲まれた部分が(光レベルの上下によって変わるので)、この3つの色成分の重なり量が白色になります。
←(図面の、赤色光(3000°)では、これ以上で白くなるが・・ 青色光(10000)は、既に緑・赤色域に大きく入り込み白くなっています。
 相対にが強く、レベルが高いと、どんな光も白くなりますが、低レベルで赤色は白くなり難いことが分かります。