色光の混色 


 色光の混色
 (印刷インクなど)
 昨日までの話で、 印刷インクや水彩絵の具などは、白紙のうえに薄い色フィルターを重ねた状態だ・・ 、と言いました。
 描画面の上から眺めると、「一旦フィルターに潜った光が、表面へ帰ってきて色が見える」 ということで、下へ潜る光と、上へ帰る光と、内部での吸収される光があり、その比率は(屈折率と減衰度で決まってきます)。
 絵の具やインクを塗り重ねると、白い紙が次第に暗くなる(減法混色と思った)が、表面色は次第に濃くなってきます。(白紙に描いた色の場合、上から下へ色層を通った光が、下の白紙で反射され再度、色層のフィルターを通って上へ出ることになります)
 (色料の混合)
 固体の分子密度は高く、上記のフィルター効果は、表面の浅い範囲(ミクロン程度)で起こります(反射とする人が居ますが散乱です)。 特に色料は屈折率が高く、効果の顕著な物質なので、ごく浅い深さでの現象なので・・
  ← つまり事実上は、(反射光の色と比率が固定している)ように扱われます。
 だから、一般色料(不透明)の混色については、物質材料の混合配分と同様の色配分になるのです。
∴ (旧色彩の混色法)
 これまでの 「旧色彩」 では、「色の減法混色」 の説明がされましたが・・ 上記のように、完全な間違いです。
 (加法混色も誤り?)
 旧色彩での、「光と色」に対する認識が違っていたので、(三原色)や(色の基本構成)等・・ が、全く狂ってしまいました。  従って(色の構成要素)の光についても、今一度調べ直して見ることにしましょう。
 筆者は、これまで,三原色論、(とくに減法混色) の誤りを(実験を重ね、理論的にも)説明して  ・・訂正を求めてきました。が・・  (光の加法混色)についてはこれまで、何となく了承していたのですが・・ 、今(チョイト待って・・ )なのです。
 (光の混色?)
 まず、 人の目は、散乱光を見るように出来ていて(強力な直接光は眩しく)見えないようになっています。
 次に、 光は波なので、混合しない (直進性を崩さない=混合や変(色)しない)性質持つものです。
  ← (色の場合は色料の混合と、言葉を規定しましたが・・)、光の場合は、2つの色光を(そのまま混合)する「加法混色」は、(?) なのです。 
 (色光とは)
 光に色は着いていないし、光の混合はナイ筈なのに・・ (加法混色)とは・・?オカシイですネ・・ 。
 学校時代に習った(三色円板)が、他の書物で 「色光の混色」 として説明され、色電球で照射された様子が描かれていました,
 つまり、色光とは 「色電球の光」 のことで、舞台のカラー照明やテレビ画面の色、など(※)・・ これまで(加法混色で説明された色光は 「色フィルターを通過した透過光」 のことでした・・ 。
 ※  舞台照明などは、セロハンを通した色光 (透過光)を照射して,物 (人物や服装)の表面で散乱(反射)した「色を重ねて」見ています。 (色電球やテレビ画面もも、色フィルターを通った(透過光)見ているのです。
 (色フィルター)
 色フィルタに光を通すことで、透過光の(色や強度)が変わりました(フィルター効果)、その程度はフィルター層の厚み(る減衰率を順次掛け合わせた形)になります。
 (光の重ねね合わせ)
 光源の2点が接近したとき(光は混合はしませんが)目の効果で混色したように見えます。 色電球などの光を(紙面などに)重ねて照射すると(両光の散乱を同時に見るので)色が重り(光が混合した)ように感じるのです。
 (2つの光源を完全に重ねることは困難ですが(散乱では光源が散らばる)光が重なって見えます。 ←(いづれも(混色は目の作用で)光は混合しない、のです。
 (光の合成)
 赤と緑の2光を照射すると、赤と緑の色光が出来手光の量が増えます、だから(赤+緑)の強力な黄色になり(加法混色)と呼ばれた色です
 ←(色料の混合では(光は増えない)ので、色は(二色の中間)の「暗い黄色」になります)。
 ∴ 以上「加法混色」は、散乱で光源が重なって見えるときのことです、原理を間違えないようにして下さいネ・・