ペンキの混色
色料(ペンキ)の混色
(散乱反射))
私達はこれまで、物体表面の色について 表面の三原色(色素)が、決まった色の光を選別反射するため (表面色)・・ 、と教えられてきました。 空気や水のように形のはっきりしないものは (透過色・光)と呼んで、光の種類が違う・・ 、とされています。
新色彩では、物体反射の一般的色も、水面の色と同じように、一旦表面から中へ入った光が)上面へ舞い戻ってきたものですが・・ 、固体の場合(分子密度が高い)表面のごく浅い(ミクロン程度)部分のことなので(散乱反射)のように見えた、・・ のでした。
(透過率、表面光と吸収光)
物体表面に入った光は、分子に衝突し散乱を続けますが、次第にエネルギを失って弱ってきます。 下へ向かう(透過光)の量は、表面からの距離に対して、一定の比率(減衰度)で減衰して行きます。
残りは一部が上面へ向かって(表面色)になり、さらに残りは物体内部で熱として吸収されます。
水の深さを(重ねたフィルター層の厚み)と考えると、上からの(入射光)と下に向かう(透過光)の比率は、水の屈折率と減衰度の関係で決まってきます。
また、下に進まなかった光で、上に向かう(表面光)と、内部で消滅する(吸収光)の比率も決まっていました。
(絵の具とペンキ)
水彩絵の具は、透過性があり、水の深さのように、絵の具を塗り重ねると色が次第に(濃く)変化しますが、
ペンキや、不透明(水彩)などの色料は事実上、色はが決まっている(屈折率と減衰度の関係です)ので・・、中間の色が欲しいときは・・「二色を混合」して、新しい「色を作り出す」・・ことになります。
(色空間)
実際の (色の混合操作)では.(変色・色むら・汚れ、色の見え方・・など)多くの要因が入り込むと思われますが・・、ここでは、理論的に ,色に対しては、均一に働く(色空間)がある、と考えます。
この空間内の色の構成や配置に関して(上の図面で示したように・・ 。
*、色立方体の配置(頂点を斜めに結ぶ色軸(4種類)がり、この色レベル(階調)が重なったものです
*、(2点間の色) 色と色の間は均等に色が広がります(右上)。 ←(つまり、どこも均一に色が広がっている)
(不透明色の混合)
2つの色を等量で混合すると、二色を結ぶ直線の中間の色にありります。 二色の量を変えると(例えばAを2、Bを1)、 新しい色は(A−B)間の逆比の距離(Bから2、Aから1)位置の色になります。
つまり、混色の結果は必ず、二色を結ぶ直線の間にあり、 色の位置は(二色の配分量の逆比の形)になります。
色の変化は、夫々の要素成分を足し合わせたものですが、 色料の混合の場合は、材料の総量が増えるので、色の濃度は、材料分で平均化します。
(色料混色の計算)
例えば、 いま 赤い色料(A)が(2)量 、緑の色料(G)が(3)量あったとして、 この二色を混合します。
R G B 数量
2 −2 −2 2
+) −3 3 −3 3
計 −1 +1 −5 5 なので、 平均化すると
色は R(−1/5)、 G(+1/5)、 B(−5/5) (黄色だが少し薄い色)になりました。