フィルター重ね
フィルタ重ね
昨日の話は、フィルターは、或る波長域の(光を弱める効果)を持つもので、減衰率が(A)と(B)のフィルタを重ねると減衰率は(A*B)となり、指数計算では、減衰度を(Da+Db) の形で計算が出来る・・ 、ということでした。
(色フィルター)
上の例は、単に光を弱めるだけの話ですが・・ 、色フィルターは(色で減衰率が異なる)ので、光がフィルターを通過すると色が変わるのです。
従って、色フィルターの場合は減衰率を、{D=(R1・G1・B1)}と要素別に表します。
(多重フィルター)
フィルターを順次重ねた場合の減衰率は、は、D=D1*D2=D(R1*R2、G1*G2、B1*B2) と、要素別に計算(減衰度の乗算)を行います。
対数計算の場合は、フィルターの減衰度をLog値でとって、(r1+r2+r3+ ・・ )(g1+g2+g3+ ・・ )(B1+b2+b3+ ・・ )の形になります。
なおここで、Log値は全部加算するので順序は狂っても構わない、←(フィルターの順序は違っても良いよい)
← (材料は、分割・混合になっても、結果は変わらない ← (色料の混色です)。
(表面光・吸収・透過光)
薄い(フィルター層)を光が通って、裏面から下に出る光が(透過光)です、上に出る光が(表面光)になります、残りは内部で(熱として吸収)されます。
昨日のフィルタを重ねたらどうなるか見て行ききましょう。 (70%は下へ、20%は上へ、10%吸収とします)
→ (上向きの光は、再び上のフィルタを通りますが(ヤヤコシイ)ので無視して全部上に出る、とします)
最初の1枚目は、 透過(70%)、 吸収(10%)、 表面色(20%)
次の2枚目では、 透過(49%)、 吸収(17%)、 表面色(34%)
次の3枚目では、 透過(34%)、 吸収(22%)、 表面色(44%)
次の4枚目では、 透過(24%)、 吸収(29%)、 表面色(51%)
次の5枚目では、 透過(17%)、 吸収(31%)、 表面色(62%)
透過光は、一定比率で減少して行きましたが、 残りを、表面光と吸収光で、分け合う形になりました。