フィルター効果 


フィルター効果
 (色フィルターの例)
 コップのウイスキーに光を通すと、特定の色光だけが選別されて、キレイな色になります、このように特定の条件で物を選別することを、「フィルター(濾過機・濾波器)」と言います。(色ガラスやセロハンでは(結果が極端なので)実験をするなら「絵の具の水溶液」が(濃度調節が出来る)結果が分かりよいです。
 (フィルターの基本的性質)
 波長型のフィルターでは、ある一定の波長を指定して(遮断波長)それより長 (短) 波長域を通過させて利用する、(または遮断・減衰)をさせ、両者のレベル差を大きくします。
  一般的には波長域を鋭く遮断できて、段差の大きいことを求めますが、実際には、理想的な特性は得難いコトが多いようです。
 また、単純な段差だけでなく、2つを組み合わせて、帯域型のフィルターも良く利用されます。
 (フィルターの減衰度)
 フィルターは、構造的に片側の帯域のレベルを抑制するものなので、通過域のレベル減衰が避けられません。
 したがって、フィルターによる減衰で残った光を、残存率 F(R・G・B) で表します。
 ← なおこのとき、残存率がある程度は残るように、小幅な変化で考えましょう.
 元の光強度が、Z0=R100、G90、B70 で フィルター特性 F1=(R1、G1、B1) なら 赤色フィルターの通過で、R1=100*R1、G1=90*G1、B1=70*B1 と 光の(RGB)特性にフィルター特性F(RGB)と夫々を別に掛けて計算します。

 (フィルターの積み重ね)
 この光に、さらに同じフィルターを重ねたとき、先の出力光を光源と考えると、
  ( R1=100*R1)*R1、 (G1=90*G1)*G1、 (B1=70*B1)*B1 と なるので  An=A0(R・G・B) * F1(R・G・B) * F1(R・G・B) * F1(R・G・B)* ・・ ・・ とフィルター特性を、順次掛け合わせて行けばよいのです。
  (実際の計算は、特性を対数値でとって、指数計算にしましょう)

 (透過パネル)
 私達は、光源からの光を、フィルムパネルのような(透過型のフィルター)を通して見ているのです。 空気層の場合も、ほぼ透明なフィルター層を重ねて見ています。
 絵の具などの色材料は、特定の色を通すフィルターで、画像はフィルターパネルです。
 色材料の混合は(混色)ですが、2色の重ね塗り (減法混色)は、混合ではありません。