無色と色彩度 


 無色と色彩度

 (フィルター層の積み重ね)
 私達が、川や水底の様子を見ようと思っても、水の深さを浅く感じたり、形が変り、色や彩度も変わり・・ 旨く見ることが出来ません。
 実は、空気の場合も(程度の差があるが)、手前の空気層の透明度を通して、向こうの色や形をを眺めているのです。 原理的に言えば、目は、光源からの光りを、必ずフイルター層を通して見ているのです。

 (色彩度は距離感)
 昨日も言ったように、物が遠くになると色彩度が下がります。 近くの物はハッキリ見えますが、遠くなるほどボンヤリと影や形が薄くなります。
 フィルター層が多いほど、光りは弱く、彩度が下がります。 つまり、「距離感」は色彩度が作っていたのです。

 (空気の色) 
 私達は常に、空気の(緑色)フィルターを(※)通して、(近くの物や景色)を(緑色の画像として)眺めています。、そこで、人の視覚システムは、この(光源の色(緑)を、鋭く抜き去り消去 (無色透明 に)して、正しい色を見せてくれているのです。
 ※ ←このように、全体に色味を着ける場合(マスクフィルター)と言います

 (無色は色です、見えないだけ)
 地球大気に入った光りで、青色だけが上空で散乱して、緑が地表に達して、赤色だけが空気や塵を潜り抜けた・・ と言うのはちょっと虫が良すぎます。 屈折率の高い青色光は、早く散らばって大きく影響(減少)を受けたが・・ 、赤は影響が少なかった、と言う、程度の問題です。
 大方の光りは、散乱はするが、全体的には元の進行方向へ前進をします。 空気層の中間では、全光が散乱しているので、色が偏らず無色透明(白紙が白く見える)だと思われます。 ←(散乱した光りは見えるが、進行する光りは見えないモノです)

 (光源光の色バランス)
 三種の錐体センサーは、常に色データの分布を監視し、夫々の平均レベルと偏差値データを求めています。 今仮に夕焼けなどで、光源光の色分布が変わり平均値の値が違ってきても、色データの基準値を、同一値に揃えることで、色バランスの狂いを修正することが出来ます。
 コレは、色の分布範囲(立体)の長径方向を(明暗=エネルギレベルの方向 ※)と捉えるためです。
 前項で、空気の色(緑色)を消す・・ と言いましたが、・・ 正確には(光源光の色バランス)の修正が、自動的に出来る仕組みになっているのです。
 ※ 昼間は青(白−黒)の世界ですが、夜は(青−黄色)の世界へシフトする(プルキンエ現象)