色彩度 


 色彩度
 (目が見た画像)
 旧来の色彩学は、三原色(色素)の配分を基本とするもので、入力の色データ(配分量や画像)を、そのままで眺めていました。
 これに対して、(新色彩)では、光りの状態を(三種の色データ)に整理し、最終的には(四軸八色の変換装置)でカラー画像に戻される・・、というもので、人は直接(周辺の色や画像)をン眺めますが・・、新色彩では、システム処理の後(再現された画像を見る)ことになります。
 (色データ変換装置)
実際には、目が受け入れた(画像の分解・解析・編集・整理・保存など・・ )システム処理をして、(必要なら)カラー画像に変換して出力されます。 従って、「色の配置や特性」 については、(変換装置の構造)によります。
 (色の属性)
 旧色彩では、色の三属性(色相・明度・彩度)を、基本的な性質)と考えました。 しかし(新色彩)とは色の基本が全く違うので・・ (言葉の内容も違う)注意してください。
 新色彩では、*1、白黒が原色に入り、 *2、色相は広域色相と、 *3、ローカルカラー、 *4、明度は4種類の色階調に、 *5、彩度は色彩度に  と色構成の基本が大きく変わりました。
 ← (本来色の基本に関わる、大切なものとして、 * 光りの強度、* 波長(周波数)、 * 帯域幅、 * 光源または背景光  などがありますが、コレまでは色の要素とは考えられないできました。 
 これらの光(工)学的な面は、これまでに、何度か説明・解説をしてきましたが、 色彩としての(意義や効果)についての補足をしています。
 (色相と色度)
 色相については、広域の色相(四軸八色の色立方体)、とローカルカラー(4種類の色軸(階調)と色体系)、の二本建てとなりました。、
 * 色相は、 (8色を跨ぐ)大幅な色変化を伴うもの(光りや色の合成や色バランスなど)・・ 
 * ローカルカラー  色の実用的な利用を目指して、色を八つの原色グループに分け、色感覚に合わせた、詳細な比較・調整など・・ を行います。
 (色彩度)
 すべての色に、補色があり、立体中心(を対称点に)の向こう側にあります。 補色同志は反対の色で、二つを合わせると、打ち消しあって色が無くなります。
 色立方体は全ての色組を、中心で結び留めたものだから・・ 立体の中心は無色です。
 中心が無色で、(中心から周辺に)立体放射状に色がが拡がって行きます。
 これを「色彩度」と呼び、中心を(0)とし、色空間(または立体表面)を1(100%)とします。(中心付近で、急峻に色が変わり周辺は殆ど緩やかな変化です)
 (色彩度の意義) 
 (光(工)学的には、以上ですが・・ 、コレまでの色彩に全く無かったもので、・・ 、色相と対を成す、極わめて重要な性質です。
 色彩度は、色の濃度のことで、インクや絵の具を水で薄めたもの・・ と思って下さい。
 ペンキを上塗りすると、下の色を隠しますが、水彩絵の具は下の色が透けて見えます。
 ← (色を、色素の粉の集まりと考えます。 水や空気に含まれる僅かな塵が、色素として働きます)
 (色彩度は距離感)
 飛行機が飛び立ったとします、その影は次第に小さくなり、やがて見えなくなります。
 視野範囲を小さく分割した範囲を画素と呼んでいますが、 初めは画素内に溢れていた(飛行機の機影が)次第に小さくなり、色ドット(点)数が少なく、(色が薄く)なってきます。 実は、飛行機までの距離に空気がありその色を重ねて見ていました。
 (画素の範囲内にどれだけ多くの色の点があるか・・色ドットの集中度です)
 走り去る自動車は、当然彩度が下がるし、手に持った物も動かすだけで、彩度や色相も変わるのです(補正されていて普段は気付きませんが・・ )