明度と色彩度 


 明度と色彩度
 (視覚センサーの働き)
 (主力は明暗)
 私達の目は、身の回りの光りの状況を(レンズで)網膜のミニ画像とし、この画像情報を解析 (明暗・色・形など・・ ) して物の存在・配置を知り・・ 判断・結果に従って行動します。
 人の目が感知する、光りの範囲は非常に広く (僅かな星明りから、白昼の太陽光下まで(26Lv程度)まで・・ やはり、視覚の主力は、棹体センサーによる 「明暗」 です。 
 (棹体センサー)
 棹体センサーの働きは(白黒のみ)と説明されていますが・・ 、棹体の総数は(1億2千万コ)もあり・・、画素単位のブロック構成で(100階調程度のレベルデータ)の処理、と思われます。
  明暗情報は、光りのレベルだけでなく、、画像に表れた形で事物を判断する(パターン認識)の機能がある(ムシロ本命?)と思われます。
 (錐体センサ−)
 色については、錐体センサーの総数は (600万コ) 程度で、(デジカメよりも分解能が悪い)、「形を捉える」働きではなく、直感的な色別判断を狙ったモノ、・・ と思われます。
  空気や水は、透明だし、形が決まらないので捉え切れません。 物であっても(背景と同じ色)では見分け付きません。 つまり 「色や形」 というのは、いつも 背景との比較で存在するものなのです。
 また、コレまでの色彩には、「無色」や「色彩度」 が全く無かったのですが・・ 、これからは、背景や光りの総量、全体的な色の配置・・ なども、適切に見て行くことが大切です
 (色彩度 の計算)
 以前(7.30)にも説明しましたが、 簡単なので確実に覚えて下さい。
  ある色のデータが、拡張RGB(rgbcmy)で表されているとき、)
 * 3つのデータ値の最大(a<b<cならc)は。(c)が、最も表面に近いので、(c)の値が色彩度です。
 *、実座標は、表面座標*(c) の位置なので、表面座標への換算は、表面座標=実座標/(c) です
 (色彩度変更)
 色彩度の変更は *、周辺光の強さ(明るい所から暗い所へ)の色変化です。 *、日陰は黒ではナイ、補色を合わせて彩度を下げる。 *、照明光の明所と暗所の色変化です * 昼から夕暮れへの(彩度変化と色変化) *、物体の上面・正面・側面(反射強度)の色変化です。 *、色が薄まったときや、距離が遠くなったときの色変化です・・

 (色彩感覚は総合判断)
 私達が色を判断するとき、(表面の色相)だけででなく、色彩度を含めた実座標の変化を併せて見ています。
 色の感覚は、単に(色相・彩度・明度)といった種目(中心周波数と帯域分布)だけを詳細に測るのでなく・・
 光の(レベル強度)や、光源の光質(色温度)、帯域幅・安定度・・など多くを纏めて、総合的な判断を(色)として出しているようです。