四つの色明度 


   四つの色明度
 色の取り扱い方については、歴史的な経過もあって、 光りや色を物性的に捉える人と、飽くまでも心裡だ!と・・ ガンバル人も居るようです。
 ここ最近 ((20年ほど?) は、解剖医学や脳科学の発達で、人の視覚 (目の構造や、システムとしての頭脳の働き、・・ など)が明らかにされつつあり・・ 今こそ(心裡・物理の垣根も無くなり・・ )手を携えて行くべき時だと思われます。
 (新しい色の基本)
  私達は、これまで、色は何者ななのか?、どんな現象や規則で動くものか?・・ などを、必死に追い求めてきましたが ・・。 新しい色の世界を、探求して(※)一定の成果も上がり、色解明への道筋もが見えたこと・・ と思っています。
※ (新しい色体系へ)
 光りの物理的性質(光りの強度レベル、波長分布、 中心波長・帯域幅。 太陽光輻射と色温度
 人の視覚システム(光学的な構成 感度センサー、システムの情報処理、出力信号
 色への変換(四軸8色の立方体、色の基本感覚(広域色相、色彩度、色明度、色種)
 視覚システム(特異な世界)(対数型の光強度、画像の構成、システムの体系、光源色の消去や色順応)
 これからの色(色の系統的な性質の解明、色の操作(混色・透過材料などの色調整 )

 −−− どうも (ゴタク) が多くなります。 次へ進みましょう −−−  
 新しい色彩学、(4軸八色立方体)を中心とした、色の構造や配置など・・の(工学的な)色の世界は、既に話しているので・・
、 その色彩的な意義や利用法について・・ 気付いた点を付け加えることにします。
 (外観)
 まづ、色を立方体いで捉えることに違和感を覚えた人が多いかと思いますが、・・ (丸い方がヨイと思った、ゴリッパ)
 そうです、元々色空間(色の範囲)の概念は(球形)で、色は(立体放射状に拡がる) と考えたのです。 しかし現実の情報処理 (三次元へのデータ圧縮処理)の問題から、球形に近い(同心の立方体)が選ばれた・・ と考えました。
 これにより、色が八極に集中することになりましたが・・ 、放射型の色配置や色彩度が実現したのです。 ← (データ散布などの様子は、(7月.9日参照です)
 (視覚の基本)
 旧来の色彩学は、三原色(色相環) の考えから、色は平面円板状に拡がる、と考え(白黒と明暗を取り違え)、色明度や補色・彩度も分らず、と・・ 、全ての色体系がメチャクチャです。 
 私達の、色に対する基本は、前記のように、色を見せる「物(性質)」と 「光源の光」と、さらにその光りを受ける「人の視覚システム・・ 」、この (三者の協調)で、始めて色が見える、 とするものです。
 (色空間と立方体)
 色の世界は、はじめ(中心)は無色ですが、色の広がりは、立体放射状に拡がり、これを(色空間)と呼んでいます。
 また、色は、三種の(色データ)が集まって構成されるもので、この3種の色の要素(データ)を(直交三次元軸)に、対応させて配置すると、(白黒を含む)8つの原色頂点を持つ( 4軸八色)「色の立方体] が出来ます。
 いま、色の立方体の基点(0.0.0)と、色空間の中心を一致させると・・ 、色の立方体は、球形の色空間に内接する、同心立方体になるので、・・ ← (色立方体の色配置は、色空間と (ほぼ同様の色配置) と見做すことが出来ます)
 (座標軸と色面)
 立体の6つの面は、(例えばR面)では、(R)データが一定・最大なので(R面)と呼びます。4つの色面の中心を座標軸が貫いています。
 色面の四隅は頂点で、原色です。 色面は四隅の色が染み出したようになっています。
 四隅の色には夫々に補色があり、立体中心を対称点とした四隅(対向位置)が、補色(原色)になっています。
 (4つの色軸と色階調)
 (R−C)(G−M)(B−Y)(K−W)の 4つの色頂点を斜めに結ぶ色軸があり、「4種の色度(階調)」を示します。
 旧来の色体系は(1種類ノミでしたが・・ 、新色彩では、4種の色(明)度と、八つの色相グループが(色の基本)になります。
 従って、従来のように、全空間域に跨る、色の基本的な性質としての「広域(パブリック)色相」と、八原色(ローカルカラー)の役割は、分けることにしましょう。