色度の計算法 


色度の計算法
 (旧色彩の表示)
 旧来の色彩学では、色の配置を双円錐型と見做して、(白−黒)を色から外して、色の円板に直交する垂直軸としました。 彩度は、白黒軸までの距離ですが・・ 、最大彩度の色を多色円板として並べると、(色の明度が揃わない)」矛盾が起こります。
 現色彩学では、矛盾する両論を併記しているので・・ 、実際には存在しない(架空の立体)なのです。
 また、旧色彩では、色の混合・補間をして連続的な色環を作ったものです。
 この多色色環の中心に白黒軸を貫通させましたが・・ 、明度(白黒)の意識が無く、データ基点もなく、円板のコマが中空に浮いているような感覚でした。

 (旧のRGBデータ法)
 近代工業の進展に伴い、全色が表現出来る、工業用の色データとして「RGBデータ」が利用されるようになりました。 データと色との対応が、一般用途にはイマイチだったようです。
 「RGBデータ」では、直交三軸に(R・G・B)のデータを割り当てますが、データに負値(−)がナイため、データーや軸の範囲が、(0〜正値)に限られ、色の範囲も、第1象限(1/8立体角)に限られました。

 (拡張RGB方式)
 従来のRGB方式では、軸の範囲が(0)までで、負値がありませんでした。
  新しい色彩の 色立方体」 は、立体の中心を座標基点として、データ範囲は、四方八方に広がります。
 そこで、座標軸の範囲を(従来のRGB法のように限定せず)、負値の範囲(正〜0〜負)へも延長します。 
 従って、 直交三軸は、(R〜0〜(−R))まで、(G〜0〜(−G))まで、(B〜0〜(−B))まで、 を貫通するものとし、
 ( 計算上は(−R、−G ・・)などの計算を行い・・ 。 実際の色にする時点で、(C=−R)(M=−G)(Y=−B) の変換を行うのが便利です

 (色度の探索)
   色の明度については、人の色感を表すとして、これまでに何度か、お話しをしてきました・・ 。 手元に色の見本説明があったので ・ ・ その色を・・ 
 (肌色) (RGB値、 248,216、183)でした。
 * 三数値から夫々(128)を引いて、(R120、G88、B55)になります。 (-値)になれば(RGBはCMY)と見ておきます
 * 上の3値を(128)で割ります、RGBデータ値を、R〜(−R)(1〜(0)〜(−1)データにする。
    この場合(Rデータが0.94、 Rデータが0.69、Gデータが0.43)になりました
 * 色度の計算 { 白度は(RGB値)、赤度は(RMY)値)、緑度は(CGY値)、黒度は(CMY値)、空度は(CGB値)、茜度は(RMB値)、 黄色度は(RGY値)を求めます。
   ここでは、( W度2.05、R度0.18、G度0.68、B度1.20 )でした
 * 各色度を合計し百分率を求めたものです。
   最終的には   白度(50%)、 黄度(29%)、 茜度(17%)、 空(4%) です。  如何ですか? ・ ・ 

 (EXCELによる計算)
 上記の計算を順次、EXCEL計算表に並べて行きます。
 第1グループ、( R・G・B)値のキイイン入力値です。
 第2グループは、拡張RGB値への変換です、@は(X−128)/128、とします
 第3グループは 色度 (W・R・G・B)(負値が出れば、値は、Abs()として(K・C・M・Y)に変更します
 第4グループは、まづ 4値のTotal を求めて%値を導きます
 最終的に、肌色 (白50、黄29、茜17、空4 ) 小豆色(赤50、黒45、黄5、緑0 )
     若草色(黄50、白21、緑20、赤8) 青磁色(空50、緑30、白15、青5 )

 (色感は、知識ではナイ)
 余談ですが・・ 、色勘 → 色感 は、エライ先生ほどダメですネ、 色彩を「学」だと思い「自分は知識がある・・ 」なんて思っていると・・ (トンデモナイ 旧来の知識は全部パーに、なりましたネ・・ ) 
  色彩(学)と、色彩の(技)術は、全く違うのです。 学で教わって知識は増やせますが・・、術は、数多くの実践・修練の積み重ねでしか得られないもの・・です。
 ← (正しい道を選んで、愚直に進むのが、結局は最善の道なのですネ・・ (年寄りの言葉ですが・・いづれ思い当たるトキが来る・・キット)

  ★★★  本HPの、新考案などの、工業製品や商品化 はご遠慮下さい  ★★★
 本HPに掲載の、多くの新考案や発明・開発品の殆んどは、筆者の特許申請事項「全色色彩方式(4軸八色の色立方体)」の技術思想によるものです。
 初学者のために、その利活用部門をはじめ(出来る限り)多くを(掲載発表)してきましたが・・、工業製品や商品化することはお控え下さい。