光・色の変換装置 


 光りと色の変換装置

 旧来の色は、全て三原色(赤・緑・青)に基づく「色素論(物や光りに色が付着している)」です。
 私達は、立体放射状に拡がる色空間(概念)を、近似した(直交三次元座標)による、(4軸八色)の「色の立方体」を考えました。 その(構造や色配置)については、此れまでにも触れてきましたが・・ 、今一度(色 の観点)を見直すコトにしましょう。

 (光りの感知成)
 光りの状態(波長分布や強度)によって色が変化するので、これを人が感知している・・ので、光りが色感覚を引き起こす元だと・・ 考えます。
 視覚システムでは、光りの状態を目のセンサーが感知し、そのー情報を集約・解析・その他の処理を行い、最終的に(光りの状況を「色」で表現した)ものです。

 (センサー情報)
 システムでは、光り状況の、検証・解析・整理が行われ、最終的には、光りの基準レベル(明暗)信号と、三種(LMS)の色データの信号として出力します。
 色信号は、このままの形で伝達・保管・検索・・ など、利用されますが、色や図形としての判断を必要とする場合には、(色立方体の)変換装置を経て、カラー画像として再組立てが行われます。

 (光り<=>色、の変換装置)
 人の視覚(色感覚)は、立体放射状に拡がる色空間を表わすため・・、三次元座標の色データを、変換装置によって(4軸八色)の色立方体の配置に置きかえていたのです。
  この色空間の中心に、三軸直交座標の基点を設定し、同心立方体の色座標を重ねる手
法によって、立体極座標の色空間を 直交三軸座標で(近似的に)取り扱う、ことにするものです。

 (色空間と正六面立方体)
 全色配置の色空間は、立体放射状に広がっているので、この中心を見定め、ここを座標基点(0.0.0)と定めます。 
 この基点の位置から色空間を眺めると、 色は8つの方向で(局所的に集中)をしています。
 最も色度の高い所を原色とすると、原色頂点間を結んで稜線とする(色の立方体)と、頂点を斜めに結ぶ(4つの色軸) が見えてきます。 つまり、この立方体は、色空間(球形)に内接する、正六面体だったのです。

(4軸八色の色立方体)
 色の配置は、コレまでに、何度もお見せしてきた、正六面体で、8つの頂点が夫々原色で、補色の組は立体中心で対向しています。
 頂点の色が立体全部に染み出したように拡がって、います。 立体中心は全色の混合で(色が打ち消し合い)無色です。
 表面の色が(中心の無色で薄められた)とみて、色彩度は中心から外へ拡がるものとします。
 頂点(原色)を中心に8つの色グループとなり、補色の対向軸(4種類)は、色階調を作り出しています。

 (全色の色票)
 色の立方体は、中へ中へと等彩度面が現れるので、同心の等彩度立方体の集まり(積層
)と見られます。
 この様子を、示したのが、 全色の色票(色彩度別)です。

(図面の説明)
*(図面右から第4図) 太陽光スペクトルから、3種(LMS)のデータが作られる
*(第3図) RGBデータを模式化したもので、データ方向は、象限方向に限られています
*(第2図) 軸の様子が見えるように、立体の一部を切り開いた図です。(次図が切り欠き部分に相当)
*(左端第1図) 新しい色立方体で、直交する三面はデータ値によって移動をし、三面の交点の座標位置に該当の色が配置されます。