屈折散乱反射 


  屈折散乱反射          KK

 (空気の色)
 空気の色は透明だが・・ 実は、「緑色だったものを消したもの・・」 と言う話をしました。 この辺りを少し詳しく説明しましょう。
 (空気の分子層)
まづ、物質はみんな分子の集まりですが、空気(ガス)は、密度が薄く(特に上空では)、玉のような空気の分子 (主に炭酸ガスと酸素) が、それこそ空中に浮かんで飛び跳ねていると思って下さい。
 このような分子層が(下の方ほど密度が高い)分子層が積層になっています。
 (散乱)
 いま、外から (地球外)の光りが飛んで来て、空気層に入ると、空気分子に 接近(衝突)します、このとき、分子と光りの相互に電磁力が働き、光りの進行方向が変わります(屈折)。 (極端ですが・・ かりに(45°)変わるとすると、空気層に垂直に入った光りは斜めに、低角度で入った光りは,直ちに外へ帰ることになります。 斜めになった光りは次の分子層で屈折され一部は外に帰されます。
 このように、外からの光りは、空気層の中に入るほど、衝突を繰り返して減衰しながら進路がメチャクチャに(散乱)されるのです。
 (空は青く空気は緑)
 波長の短い青い光りほど、この屈折・散乱作用が大きいので、・・、空は青く、空気層の底では(緑の分布が最大)になります。 だから私たち(動・植物)は、皆んな(緑の光り)を利用するようになっているのです。
 (水の色)
 水など液体の場合、分子の密度がやや高く (ほぼ満杯だが、隙間があるので動ける状態)です。
、弱りながらも奥へ奥へと入って行きます( たまたま方向が上向きになったものが、水面の色として見えるのです)
 だから、水の色がどのように見えるかは、水の深さによる減衰度と)、光りの屈折率で決まります。
 (固体表面の色)
 固体の物質では、分子がいっぱいに詰まっているので、光りは深くは潜れず(殆どが吸収されます・・金属は熱くなり易い) ミクロン程度で、(金箔は、向こうが透けて見えるそうです)。
 だから一般の物質の表面は、反射でなく (透過・屈折)による「散乱だったのです。
 (反射)
  多くの金属は、非常に密な構造なので、光りを吸収しますが、電気的に光りを反射します。 水晶やダイヤなど緻密な結晶構造では、整列した格子の中を潜り抜ける光りがあるようです。
 ∴ 今日の話は、物体表面の光りは透過光で散乱したもので反射光ではナイ、色料は特定の(色光り)を残して他を吸収するモノ・・ を憶えておいて下さい。