中心は無色透明 


 中心は無色透明    IiiB

 (立体の中心の色)
 立体内部の色は、8隅の色が沁み出して相互に混じり合った形になっています。 
 どの色も、立体の中心を対称点にした、補色の組合せなので、中心は補色 (打ち消し合う)の中間 (無色)の集まりです。
 (旧図面の色)
 これまで、立体の中間を(元色)と呼んで (灰色)を宛ててきましたが・・  、無色は、色全体の平均レベルだったので、白い用紙の反射率を(100%)とすると、(10数%の灰色)はかなり暗い色になります。
 したがって、無色の元色は、何も描かないのが良く、白背景なら白のママで置くべきでした。
 ← (古い図面は、灰色で描かれていますが、修正に手が廻っていません・・ (ご了解下さい)
 (立体の中心は無色)
 立体の中心は、全色の混合ですが・・ 、物体によって反射する色が異なるので・・ 、一般の景色では多くの色種の光りが混じり合っています。 この中で空気のような透明のものもあり、金属や水面などは、元の光りをそのまま返すので、光源の色(太陽光で、空気の底の地表面なので、実際は緑色です)が他の色よりも飛び抜けて多い ので、この色を消去して見えない (透明)にしたのです。
 (色彩度は中心から)
 色模型のグラフ座標をやって貰ったので、お気づきのはずですが・・ 色は中心が無色で四方八方へ「立体放射状に拡がっています。 
 だから、色彩度は、「中心を(0%)から → 表面(100%)へ・・」変化する」 とします。 従って表面の色の方から中心に向かうと、色は薄くなりますが(色相)は変化しないのです
 ← 旧来の(彩度)は、色から色味を抜いたもの・・とされますが、・・ 彩度の基点が決まっていません。
 色が無くなり、白黒どだけになるので、・・ 本当は色相(色種)が変わっているのですが・・ 色変化と見ていないのです)
 (表面色調と実座標)
 表面と中心を結ぶ線上に色は、色種は変わらず色の濃さが薄くなるだけです。 だからこの線上の色は皆んな(同じ色)として扱います。
 だからある色があった 場合(ある座標位置(実色名)は、決まっていますが、利用の便を考えて、表面の色(表面色調)とその薄まり加減 (色彩度)で現すことにします(7.29)。
 (座標変換)
 ある色が3値のデータ(RGB,CMYなど)で、表わされているとき、最大の値 (例えば、RGB、9・8・7なら(Rの9割)が色彩度です。 実座標は、表面色調が色彩度だけ縮小されたものと考え、(1/色彩度)を掛けて、表面色調に戻します。
 (実際の色は色彩度の低い場合が多いので、表面色調に戻して(色の比較)をします。
 実際には、逆変換の機会も多いので習熟しておいて下さい
 (無色透明)
 空気や水が(透明)だから、私達はモノを見ることが出来ます。 空気に色が付いていたら(本当は緑色) すべてが緑色で他の色が判からなくなります。
 遠距離では、山や景色の色が弱く、空気の色がカナリよく見えるので、・・ 遠近感を感じます。 絵画や写真でも・・「空気を写し、光りや陰を描くことに腐心します。  無色は「色がナイ・・ 」のではありません。全色の集合を(無色と呼び)向こうが見えるように(透明)に「色感覚を消した色」なのです。
 (光りのレベルでは,、最も平均的な強度レベルで、偏らない帯域分布のときが、無色なのです) 全光りの中で、偏りのない代表が「無色で」、光りのある部分や帯域が欠落したものが色なのです。
  実際に色を扱う人は、良く分っていると思います、(トウシロウが知ったかぶりでゴメンナサイ)