色彩度と実座標 


 色彩度と実座標

 (三角比)
 立方体の図柄は、(フィルムで写真を映写したように)、光源(O)の光りが(k’)位置のネガの画像(Ra’)を、表面に拡大して(Ra)の大きさで見せているのと同じです。(右上図面)
 そこで、三角比の公式、{(k’/K)=(Ra’/Ra)} から
  表面色は、 Ra=(Ra’)*(k/k’)。   実座標は、 Ra’=Ra*(k’/K)。 が得られます。

 (色彩度)
 いま、ある色 実座標が、 (rx・gy・bz)  : 但し(r>g>b) だったとすると、
 表面の画像 Ra’は (、Ra’=Ra:*(k’)なので、(k’)の値によって大きさが変わります。
 いま(k’)の値を(0→1)へ変化させると、Raは次第に大きくなり、(k’=r)のとき、Ra’は(表面に達して)最大になります。 ←(rgb)のうち(r)が最大なので、最初に表面に到着します。
 (拡大率と色彩度)
 つまり、色名(r・g・b・c・m・y)のうち3文字の最大の値(いまは r )は、その色の色彩度です。
 また、実座標(Ra’)は、表面の色(Ra)に、色彩度(r)を掛けた値になっています。
  逆に、 表面色調を {Ra=Ra’*(r)} と求めることもあります。
 (表面色調と色彩度)
 表面の色はハッキリしていますが・・ 、立体内部の色は、表面の色を(中心の無色で薄めた)ようになっています。
 つまり、 実際の色は、 {(実座標)=表面色調*色彩度} で、この2つは、必ず組になっています。 
 ← ※ 旧来の色には、色彩度の感覚は無く・・ (旧来の色の三属性(色相・明度・彩度)は、完全な間違いです(捨てて下さい)決して混同シナイ用に・・ )
 ∴ 以上の内容は、(2010.4.27)で、少し詳しく扱っています、そちらも参照して下さい)
 (表面色調と実際座標)
 私達が実際に扱う色に、完全なものは無く、実際の色彩度はそれ程高いものは有りません。
 だから、色彩度100%の {完全な表面色調} は、実際には、「色の解析や計算」 のための値です。
 私達が、色を扱うとき、(測定器など)実際に得られる数値は(かなり低い値なので(色の比較や解析など・・ ) 実座標と←→表面色調 への変換は、常に出てきます。ここはシッカリとマスターして下さい。
 ← 旧来の色彩は(色彩度)の観念が無く、いきなり「色相だけ」で扱っていた・・ )
 (球体への変換)
 いま、ある色の座標が (Rx,Gy,Bz)で与えられたとすると、 P=√[(R^2)+(G^2)+(B^2)]となるので、(R・G・B)の値をPで割ると、P’位置へ小さくなります。  立方体を球体で考えると・・色彩度が色面に垂直になります)、