旧色彩の白黒 


 (光のエネルギー)    
(旧色彩の白黒)
 旧色彩では、(X+Y+Z=1)の形で、三原色の「配分比率のみで色が決まる」として、光の量(強さ)は全く無視してきました
 ← だから、(赤・緑・青)夫々が100%で(白)のとき、夫々が1%で(真っ暗でも )黒でなく(白色) なのです
 ← 私達は、{黄色は明るく、青色は暗い}と感じますが、旧色彩学では、色は(皆な同じ明るさだ・・ )として、同一円板上に並べられます。
 ∴ つまり、旧色彩は、「こと(白黒)、光のレベル強度、エネルギー・・ 」 に関しては(全て目を瞑り)何も触れないできたのです。

 (波長並びと帯域エネルギー)
 波の波長(周波数)を言うとき、波長範囲(帯域幅)が必ず裏に含まれています(※)。 だからレベル比較をのときに、(従来の波長並び)を採用するのは誤りなのです。 ←(レベル比較は、周波数・対数並びで・・ )
※ 1ヘルツの波で帯域が(+−1Hzなら、0〜2Hz)です、100ヘルツ波の(99〜101Hz)の範囲とは全く様子が違います、 ←波長(周波数)の言葉には、常に(比率帯域)が含まれているのです

 (波長とエネルギー)
 私達の目は、光の量(粒の多少)を測っています。 だから入力レベルが同じで、波長によって光の強さ(エネルギー)は違っているのです。
 ← (光のエネルギー は、周波数に比例します。 だから青色の光は、赤色光の約2倍のエネルギーを持っています、  ← (紫外線は強力で日焼け注意です)。

 (色相環は接続しない)
 三色や6色の色光環では、赤色と青色の間が(紫色)で繋がって、円環状に並ぶことになっていますが・・
 実際のスペクトル観測で、色の並びを追跡すると、(暗くて見難いが・・ )
 赤色端(700nm以上)は、赤色の侭で(赤紫)には見えません。 青色側は(少し赤が入った感じはするが)、積極的に(赤と青の混合の紫色)には見えません。
 ←(つまり、旧来の三原色では、この(赤色と青色を)結び付ける理由が全く無いのです、(色光環は何処までも、仮想の話なのです)。
 ←(書物によって、赤紫と青紫の2色のものや、無理に接続用の色を作ったり、色はあるが光は存在しない、など・・ まちまちです)
 (図面説明) 図面は、(スペクトルおよび色の分光分布)、(ブリュッケ図および光の分布と感度)右は(ぼやけた紫外線写真と精密な赤外線写真)です。 ←波長が色に関係するものを集めましたが・・ 、色を円環に並べて(色相環)を主張するのは・・ (カナリ苦しい)・・ と思うのですが ?・・ 。

 (色立方体の場合)
 色立方体の場合、直交三軸に対応した全位置のデータがあったとして構成されています。 だから 実際に(その色が見えるか?)どうかは、光の存否に係っています。 
 (センサー感度図、右端)で、色温度(3000°k)の光がレベルが上昇して見え出したとき、青色感度域の先端と、赤色感度域を斜めに跨ぐので(茜色が見える)コトになります。