無色あれこれ 


 (無色あれこれ) i彩度、志気彩度B

 (中心は無色)
 右の図は(四種類の軸色の明度を、夫々別に抜き出したものです。 (立方体の色軸を垂直に立てると、色の等明度面は水平に広がります)。
 軸端の色は(他の色組も同じ)補色なので、両端の色は(打消し合って)色が無くなります。 (つまり、中心は完全な無色で、中心から外へ次第に色が付いて(色彩度)います。

 (色彩度)
 立体の表面は、キレイな色面ですが、表面から中心向かうほど色が薄くなり色の範囲も小さくなります。
 だから、表面のと中心を結ぶ色と線は(色のお箸(※)の集まりのように見えます。
 ※ 表面の色の一部を採って、中心とを結ぶと、(手元部に色があり、先端が細くて透明な)ガラスのお箸に見えます。 色立体は、色のお箸が「海胆」のように集まったモノなのです。

 (無色は最も基本の色)
 旧色彩学では、 「光が無ければ、色もナイ・・」ということから、「無光 → 暗い →(黒い)・・」と,座標基点を(黒)に置き(色の方向や光の強さも、全て黒から始まる・・ )と考えた)のです。
 以上のように、 白黒は、いい加減な扱いで、理論もあやふやで間違っていました。 色は天然自然の(色素がベッタリと張り付いたもので、「無色」 の感覚は全く有りません。

 (補色は打消し合う色)
 色はどれにも(補色)があります、 補色を重ね合わせると(色が打ち消しあって)色が見えなくなります。
 立体の中心は、全ての補色の(混合)中間を纏めたものなので、全色の混合(集合)なのです。
 ← 全色が集まって(色が無くなる)のではなく、この色が見えない(見せない)だけなのです。

 (自然の色)
 人は、地球の大気の底で生活する動物です。外から受ける光の殆ど全ては(太陽光)です。 だから人の視覚(他の生物も)は、太陽光に合わせて発達してきたものです。
 太陽光のレベルは昼夜で大きく変わるので、人の目は「昼の目と夜の目」の二重構造になっていました。
 昼の目は、豊富な光量を利用して、色で物の形を捉え判断をしますが、・・  朝夕の色変化・季節・時間・天候などにより、色が違ってくるので、これを調節する機能(色順応)があります。

 (色の打ち消し)
 また地表付近での太陽光の色は緑色が最も強力なので・・ 、全てが緑フィルターを通したように見えているので・・ この緑を消さないと・・ 正しい色を見ることが出来ません。
 ← (CIE のヨットの帆(等色関数)は(光源の色で) 「人が見る色」 と取違え・・ていませんか?・・ )
 また辺りの色との比較や、明暗によっても、色の見え方が違うのですが・・ このシビヤな色変化も却って不便なので適当に打ち消すようになっています。
 つまり、周りの景色を、受け取った光そのままで見ると・・光源の色が溢れ、見難いので・・ 光源の色を、鋭くカットすることにします。