色の明暗 


 色の明暗

 (色の明暗) 色の明暗って何だろう・・?、いま貴方が思ったことをメモしておいて下さい。

 (明るさと光の強さ)
 * 光が無ければ、何も見えない。光があって始めて(色や形が)見えるので・・ 、明るさ(明暗)は=(光の強さ)・・ と思った人は・・ (ブーッ)間違いです。
 最近は、キノコや野菜の栽培に域外光線を使いますが・・ (赤外線など)は、元々眼に見えない光のことで、明るさはありません。 つまり、明るさは、人が見た光の強さ(刺激)の話で、(光の強度)ではありません。
 (光の強度範囲)
 人の目は、豊富な光で色を識別する「昼の目」と、暗い夜間でも明るさで形を識別できる「夜の目」の二重構造になっていて、 人が見得る明るさの範囲は、暗い星空から〜真昼の太陽の下まで、実に(約3千万倍、26Lv)の広範囲になります。
 ← (あまりにも取り扱い数値が大きく、照合や計算が複雑になるので、強度レベルは比率(対数)で扱っています。
(明暗の範囲)
 しかし、同時に見え得る明るさの範囲は意外に狭く、明と暗の比率は(6Lv)程度とされています。
 光の明るさの全範囲を「主尺」として、目の明るさ範囲(6Lv)を「副尺として、その場の明るさに合わせて上下して適合させます。
 (光強度と明暗)
 いまこの部屋で、「電球(128コ)による照明」 がある とします。 1〜2コの電球が(×)でも殆ど変化ナシです。 しか電球が総数の半分(64コ)ならさすがに少し暗くなったと、感じます。 同様に電球を(〜32コ、16コ、8コ、4コ、・・ )と減らして行くと・・ 明かるさは、次第に暗くなって行きます。 (明るさ=√(光の強さ) でした)
 このように、人の感覚は、外からの刺激に対して比例せず、むしろ(対数比になる)ことが知られています ←(フェフィナー)の法則。
 (明暗と白黒)
 明るい日差しの戸外を眺めると、木陰の人は暗くて良く見えません、屋内や階段下など(現場は明るいのに)、離れた所からは暗くて見えないのです。 この暗い陰は、曇り空では出ないので、明るい景色や辺りの白さが作り出したモノなのです。
 人の目は、昼夜や天候など・・、その時その場に合わせて、光の量を調節して物の明るさを見て行きます。 その場の視野範囲(画面)の中で、最も光の強い部分を(白)に、それより(6Lv)以下の範囲は、全部(黒色)にして隠してしまいます。
 ← (識別の段差数が決まっているなら、光のレベル範囲は、狭い方が精密です)
 (白黒は補色)
 立体の色はすべて、立体中心を対称点として補色の組み合わせになっています。(白と黒も当然補色の組合せです。
 いまかりに、白色の光強度を(128%)とすると、3Lv下の(16%)が中間の明るさ、さらに(3Lv)下の(2%)の光では(真っ暗)、となります。← (この白黒の範囲が色の明度)で、(従来の明度は白黒度のことだったのです。