学校で習う三原色
(学校で習う三原色)
今日の図面(上の左2枚)は、「光と色の混色」 として、誰もが(学校の理科)の時間に習ったハズです。 筆者も子供のとき(小学校?)なので、学習内容は忘れましたが・・ この図柄は、印象に残りました。 それから (何十年か)・・ 一般的な常識と考えてきましたが、・・
ここ十何年か、色と関わることになって・・ 、この(三色円板)が色の始まりで(基本テーマ)だったことを知りました。
(光の加法混色)
(赤・緑・青)の三円が、いわゆる「光の加法混色」と呼ばれるもので(三種の色光の重ね方で、図のように色が変化する・・ )と言うものです。 舞台照明などで、例を見ることもあり・・ 大凡そのようなものかと・・ 、気軽に了承をしてきました。
またこの三原色は、明度が等しく相互に混合が可能なので(三色円環)が可能で、球形の三原色立体配置も可能になるモノでした。
(グラスマン則)
光の(加法)混色の基本原理については、グラスマン則(1853)として纏められて、今でも三原色説の重要な柱に(※)なっています。
なおこの、グラスマン則では、色の加法性は述べていますが(次の減光効果は全くナイ)コトを見ておいて下さい。
※→ { *1、色の三色性。 *2、色の連続性。 *3、.色の等価性と色の加法性 }
(色の減法混色)
さきの(加法混色)に、対置する形で、(色の減法混色)が提起されていました。
色の三原色(空色・茜色・黄色)が、なぜ新しい三原色なのか?・・ なぜ新三原色で加法演算をしないのか?、 実際には(C・M・Y)でなく(黒色=K)が入るのに新しい色の三原色なのか?・・ 、筆者の疑問は募るばかりでした。
(光と色の混色実験)
課減法混色の疑問の 第1は、加法混色と減法混色は全く別の事象で、対比する実験内容ではないこと・・ 。 第2は、何故6原色で比較をしないのか・・? 第3は、光の強度変化で変色したのに、色の変化で明暗が出来たと・・ 話が逆転していることです。
さらに、(C・M・Y)+(K)と(4色システム)で、(R・G・B)の三色には対抗していない・・ など
まづ、「加減法云々・・ 」 の言葉ありきで、内容が無い(不真面目な押し付け)が明白です。
∴ 書店で見かける書物では、図面だけセロハンフィルター(右の図)に置き換えたものが見られます。