スペクトル光の発生 


 スペクトル光

 (スペクトル光の利用)
 これまで、家庭の蛍光灯やネオンサインなどに、スペクトル光が含まれることは知られていましたが、・・ (物理工学的な解明はされず)長い間、正体不明のまま放置されてきました。
 最近 になって、白色ダイオード光や高圧放電ランプが開発され、一般の照明にも利用されるようになりましたが、原理の解明は進んではいません。

 (原子と電子)
 光の原理を詳しく追うと霧がナク難しくなるので、ごく簡単に模式的に話しますが・・ 。
 物質の最小単位は分子ですが、この分子 はいろいろの原始が組み合わされて出来ています。
 原子は (大雑把には)には)、原子核と複数(原子番号の数)の電子とで出来ています。
 電子は(−)の電荷を持ち、原子核には電子の数に見合った(+)の電荷を持つ陽子がある、と考えられてきました。
 本当は見えないが(模式的に)、複数の(−)電子が、(+)電気を帯びた原子核各の周りを(人工衛星のように)飛んでいると考えます。
 水素は電子が一つですが、他の者は複数の電子がありますが、これら電子の飛ぶ高さや軌道は予め決まってっているのです。

 (電子軌道の旋回)
  いま、これらのの原子・電子に対して、外部から強力な力(電磁気的な力や熱エネルギーなど・・ )が加えられると、電子は加速されて(より上位の軌道に飛び出してしまいます。
 上位の軌道で旋回を続けますが、次第にエネルギーを放出して失速してきます。 (このときの旋回回軌道の長さが、丁度波長の整数倍のとき、電子と軌道が同期(※)して光ります。始めは数の大きい整数倍ですが次第に小さな倍数になってきます(波長は次第に長くなってきます)。
 ← 熱擾乱の連続光と言いますが、このような整数倍の値がだんだん下がる光りかたをするのです。
 ※ ブランコは毎回押して加速しなくても、押す時間と振れる時間が整数倍の関係なら、運動は同期してブランコは振れ続けます)

 (旋回軌道の墜落)
 上記の同期・共振作用も ( ・・ 〜 5・4・3・2・1)倍まで下がると、それ以上この軌道を維持できなくなり、よりエネルギーレベルの低い、更に下の軌道に墜落してしいます。 このときのレベル差は大きく非常に強力な発光が続きます。 これがいわゆるスペクトル光で、ほぼ一定波長の波が続けて出されるのです。
 放電ランプは、電極の電位を旨く保って (ギリギリ上位レベルの旋回放電を)させるため、、放電で発生した光は、下の電位へ戻るために一定の波長で発光を続けるのです。
∴ 従って一般の熱擾乱光波、高速の旋回スピードで、発光しながら徐々に速度を失い波長が下がり(順次共振波長を下げながら)光り続けるのに対して、放電光は旋回軌道を墜落する時に発光するものなので、波長範囲が限られているるのです。

 (レーザー)
 最近工業面で利用かいはつが進んだ(レーザー)は、ダイオードなどで電気的に発生させた光を結晶構造の強力なフィルター(ルビーなど)で一定の波長を選別して、継続する光として取り出したものです。