白黒と明暗の違い 

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 白黒と明暗に違い
 (目の二重構造)
 自動車などで走行中に、急に トンネルに入ると(出たときも)、目が(慣れないので)暫くの間モノをよく見ることが出来ません。
 これは、人の目が、明るい太陽光で色を見分ける(昼の目)と、光が弱い夜間も働く(夜の目)との二重構造になっているからで、この昼夜の切り替え時間がかかるのです ←(明暗順応)
∴ なお、旧色彩では、棹体は夜間専門 (昼と夜は切り替え動作と考え・・) 、昼間は、錐体のみが動作と考え、昼間の明暗は(色の明度)が働く・・と考えたようです。
(昼の目)
 昼間は、錐体センサーが働き、色情報の元を提供しています。 頭脳コンピュータは、センサー情報を分解・解析して・・ 、結果を出力情報として送り出します。 この情報は色変換装置(色の組立)を通すことで、私達は「色」 として(白黒もこの時点で作られる)見ることが出来るのです。
 (夜の目)
 明暗は視覚の基本で、光の強弱(可視光線域)を直接測定をしています。 (白昼の太陽光から〜星空の闇夜まで)、光の強度範囲は、非常に広範で(26Lv)にも及びます。  なおこの光レベルに対応するため、目に入る光量を、予め(瞼開閉、瞳孔調節などで)大きく調整してから、明暗レベルの精査(←主尺と副尺のように)を行います。
 (棹体は視覚の動作基準)
 光の強度は(昼夜におよび)非常に広範囲に亘りますが、常に棹体センサーが(絶対レベルを)監視して視覚「動作の基準レベル」を指示します。
 (副尺に相当する「明暗の範囲(6Lv程度)」や色の基準レベルは、棹体からの基準レベルを貰って動作しています。
 (L・M・S)の色要素と棹体基準(K)レベル)の、4つのセンサーは、夫々がシステムの一部としての協同動作をします。 ← 旧色彩では、4つのセンサーは(夫々が別の動作で)相互の関連はありません。
 (明暗画像は背景)
 高感度の棹体は、常に入力光の強度で(明暗の画像を作りて)、視覚画像(出力スクリーン)に、背景画像として送り出します ←(夜の星空)。
 しかし昼間は、光強度が強く、錐体センサーからの色情報が、出力(スクリーン画面)を上書きするので、明暗情報は消されて見えなくなります。←(昼はカラー画像)
 つまり、夜は棹体の明暗画像、昼は錐体によるカラー画像と、二つの目を使い分けているのです。(旧色彩は、白黒を放棄し、明暗画像(棹体動作)を知らなかった、のです)