光を正しく捉えよう 


 光を正しく捉えよう    
 色を考える上で大切な、「基本的な光の性質」 について少しお話をします。
 旧色彩の三原色では、色の元を(色素)と考えて・・ 三種類の(色素を持った)原色光(※)があり、その配分量で色が作られると、しました。
 皆が、「光は電磁波」と言いますが、(電磁波の正体不明まま)トンデモナイ議論になっているようです。
 ここで 「光の電磁波」 を、簡単にオサライしておきます(詳しくは、本講のはじめ(2010,1(2011.9)頃を参照して下さい。
 ※ →(筆者も 「色光」 は便利な言葉でよく使いますが・・ (○○色のように見える光)程度の意味で・・ 、 「◇◇色光」 と、正確に範囲や性質を決め付けると、誤りになるのです。)
 (電磁波だから波の観察を)
 色彩の書物の最初に、「光は電磁波」 だとして、「矢羽根のような、サインウエーブ」図が示されます。 あれは(通信や電気信号の状態)を説明するためのもので・・ 、光では、あのような形は、全く見えナイのです。
 (いま、海辺に立って、暫く波を観察して下さい)。
 光も波で海の波と同様に ・・ 。 全体的に見れば、海は水平で広く静かに拡がっていますが、・・  しかし少し詳かく見ると ・・  (サイン波のような単独の波ではなく)、大小さまざまな波が無数に集まったもで、・・ 常に形を変えて動いていて、決まった形に捉えることは出来ません。
 だから、波は水滴の集まりと考えて、個々の水滴の動きを観察して、頻度の高い(出現回数の大きい)動きを、波の動きの代表値として使うことにするのです。
 (波の基本的な性質)
 小さな水滴の動きなら・・ 例の図面のような動きもある・・ ことが想像できます。 1粒の水滴の動きはサインウエーブで・・ 、波全体はいろんな水滴の集まりで了解ですネ・・
 繰り返して来る波の、波と波の(同じ形が来る)周期や波長を測ることが出来ます。 波の高さも測れますネ・・。 周期(逆数が周波数)、波長(波長*周波数は何の速度です)、波の高さは(振幅)です。  この3つが(波の性質を表す)最も大切な(基本の要素)です。←(波には、この3つの要素が必要で外せないのです)
 (光の電波は粒で数える)
 光の波長範囲は(ほぼ連続的で)非常に広くに拡がっています(※)。 隣接した高周波数の集まりは(波同士が打ち消しあって殆ど形が見えません)一定の周期をおいて、振動の塊が押し寄せる(粒のような形)に見えます。
 だから、光の(波高は見ることが出来ず)、光の粒数を数えて(光の強さ)とするのです。(2011.9.27)。
 また、 単一周波の波は存在せず、すべて隣接高周波の集まりで、必ず一定の帯域を持った集団の電磁波エネルギーなのです。ているのです。
 ※ 波長より周波数が分かり良いので、波長とは逆数の周波数 (f=c/λ)を使います.
 (光の強さは周波数に比例)
 波は繰り返し回数が多いほど激しく動き、力が強く(大きなエネルギー)です。 だから高周波(短波長)ほど力が強いのです。
 だから一つの光(の素)は、高周波から低周波まで(色んな大きさの粒が)連続的に色温度分布の形で並んだもので、その塊が粒になって見えるのです。
 → 高周波数(短波長・青側)で動く水の粒は(力があり)重い。 低(い周波数(赤色側)は、超波長だが、粒が軽いのです
 (光を雨粒のように考える)
 人の目は、カメラと同じように、レンズを通して、外からの光で(感光して)明るさや色を知るように出来ています。 
 光や色が何者か?・・ハッキリと捉えることが出来るようになったので、これからは(正しく光の物理を追って)色を考えて行く、ことにしましょう。